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[サッカー]
大野俊三「Jリーグ、今年も本命はサンフレッチェ広島」

2014年03月01日(土) スポーツコミュニケーションズ

広島、常勝への道

 いよいよ2014年のJリーグがスタートします。22日にはシーズン幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップで、サンフレッチェ広島(13年リーグ優勝)が横浜F・マリノス(同天皇杯優勝)に2対0で完勝。史上2クラブ目のリーグ3連覇に向け、順調な仕上がりを見せているといっていいでしょう。

 広島は1月の天皇杯決勝で横浜FMに敗れており、そのリベンジを果たしたかたちです。広島の勝因は、天皇杯決勝の時に比べ、前線からボールを奪いに行くハイプレスが機能していたことです。各選手が自分の定位置より前で相手のボールを奪おうとしていました。

 ハイプレスは、むやみやたらに仕掛ければいいというものではありません。選手がバラバラに動いてしまうと、ワンタッチパスや細かいパス交換で局面を打開されてしまいます。広島は、相手ボールが中央からサイドへ出た時に、プレスをかけにいく選手がパスコースを規制していましたね。他の選手はそれを確認した上で、選手間の距離をコンパクトに保ちつつ、カバーリングやマークの受け渡しをしていました。うまく統制がとれていたと思います。

 スーパー杯でのMF野津田岳人、FW浅野拓磨という若手の台頭も、明るい材料です。広島にはFW佐藤寿人やMF青山敏弘といった不動のレギュラーがいます。実績のある選手で陣容を固めれば、勝利には近づきます。しかし、それは一時のもの。下からの突き上げがなければ継続して強さを持つチームにはならないのです。

 有望な若手が出てくれば、中堅、ベテランも「このままではいけない」と気が引き締まる。年齢に関係なく、プロは試合に出てなんぼの世界。控え選手でいいと思っている選手はいません。中堅、ベテランたちは、若手を抑えられるだけのプレーをしないといけないのです。そして、野津田や浅野の活躍を見た同年代、さらに下の世代の選手たちは「俺たちも」とモチベーションが上がったのではないでしょうか。広島はベテラン、中堅、若手が共存し、ますます競争が激しくなっています。常勝クラブになるためのいいサイクルに入ったと思いますね。

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