慎泰俊「プロフェッショナルの作法」

栗城史多【第2回】「自分の限界値を越えた瞬間の苦しみに感謝するこで、ピンチの中に学びと希望を見出します」

冒険を共有し挑戦の火を灯す「チャッカマン」という仕事

2014年02月28日(金) 慎 泰俊
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栗城史多氏と慎泰俊氏

⇒【第1回】はこちらからご覧ください。

苦しいときこをポジティブな感情が必要

慎: 栗城さんはファンがすごく多い分、アンチもいると思うんですが、アンチの人たちが「バスローブ姿でふざけてる」と言っていたのは、5000m地点とかそのくらいの話ですよね?

栗城: あれはベースキャンプのときの映像ですね。

慎:ベースキャンプには大掛かりな機材を全部持っていくわけなので、「そんなの持っていく余裕があったら荷物を軽くしろ」というツッコミはまったく意味がないということですね。

栗城: 僕は面白いことをいろいろやりたいな、と思っていているんですね。今までの企画としては、たとえば2009年に初めてエベレストから中継したときは、7500m地点でカラオケを2曲歌ったりとか、6000m地点のベースキャンプ(中国側)で流しそうめんをやったんですよ。それをギネスに申請したりして。

慎: それは面白いですね。でも6000m地点で流しそうめんなんかやったら、凍ったりしないんですか?

栗城: 半分凍っていましたね。ちゃんと流れなくて(笑)。日本側でスタジオを借りてその様子を中継したりと、一見くだらないことをしていますが、極限状態でいちばん大切なことって、実は楽しむことなんですよね。

エベレストのような極限の世界というのは、苦しいことや辛いことにフォーカスしてしまうとダメなんですよ。どんなに苦しいことや辛いことがあっても、その辛さを楽しむ力が重要で、それで僕はくだらない中継をやったりしているんです。

次ページ 慎: よくご存じだと思いますが…
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