猪瀬直樹前都知事の「徳洲会5000万円闇献金疑惑」――捜査大詰めで東京地検特捜部が抱える難題とは
都知事在任中「釈明会見」を繰り返した猪瀬氏。検察の捜査は大詰めだ photo gettyimages

医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件の発覚から5ヵ月が経過、24日、徳田毅衆議院議員が辞職願を提出したことで、焦点は猪瀬直樹前東京都知事の5000万円闇献金疑惑の行方に絞られた。

かつての検察なら「5000万円発見」に小躍りしただろう

東京地検特捜部は、年度を越した捜査にするつもりはないといわれており、あと1週間が“勝負”である。事件の行方については、逮捕説から不起訴説までさまざまな見方が飛び交っているが、仮に逮捕なら20日間の拘留期限を考えると、3月第1週の末頃までには結論を出さなければならず、だから、あと1週間なのだ。

大阪地検特捜部長の逮捕を受けた「特捜改革」の最中の事件としては、徳洲会事件は“手ごろ”だった。公職選挙法は、選挙違反を取り締まるために選挙ポスターの貼り方まで規制する「べからず法」で、その法律で政界捜査をすることにためらいを持つ検察首脳もいたという。

しかし、形式犯とされていた政治資金規正法違反が、政治家を牽制する法律となっていったことを考えれば、「特捜改革」のなかで手足を縛られている政界監視役の特捜部が、どんな武器を使っても構わないだろう。

猪瀬前都知事の5000万円闇献金は、捜査過程のなかで見つけた“ふろく”だった。強制捜査したところ徳洲会から5000万円が見つかり、猪瀬氏が事件後、返却していたものであることが判明した。