岸見一郎×古賀史健【第2回】自ら「幸せになる勇気」さえ持てれば、人はいま、この瞬間にでも幸せになれる

『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』

岸見: ソーシャルメディアの普及によって、TwitterやFacebookでそれぞれみんながアカウントを持っていて「自分が社会の中の個人であること」を意識する機会は以前より増えたように思います。社会の中に自分がいて、そこで発信することもできるし、失敗したらバッシングされる危険性もある。「いいね!」を押してもらいたい、「RT」されたい、といった承認欲求が高まっている人も増えています。

---そういう時代の文脈の中で、この本を必要としている人たちはたくさんいると思います。どんな人に読んでもらいたいですか?

岸見: 若い人に読んでほしい、という気持ちがまずありますが、もちろんそれだけではありません。カウンセリングには女性、特に子育てに悩むお母さん方が多いので、そういった方たちにも読んでいただきたいと思います。

古賀: 僕は、まさしく「青年」に読んでほしいです。年齢的な意味での青年ではなく、青年的な心を持ったすべての人に。

---そうやってじわじわとこの本、アドラーの思想が日本にも広まっていくのですね。ありがとうございました!

【了】

(写真/泉秀一 取材/徳瑠里香)

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの〝青年〟のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。本書では原案を担当。
 

古賀史健(こが・ふみたけ)
フリーランスライター。1973年生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。臨場感とリズム感あふれるインタビュー原稿にも定評があり、インタビュー集『16歳の教科書』シリーズは累計70万部を突破。20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。その後何年にもわたり京都の岸見一郎氏を訪ね、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書ではギリシア哲学の古典的手法である「対話篇」へと落とし込んだ。単著に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(星海社新書)。
 

著者: 岸見一郎、古賀史健
嫌われる勇気---自己啓発の源流「アドラーの教え
(ダイヤモンド社、税込み1,575円)
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、A・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊!!

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