この著者に聞け
2014年02月27日(木)

岸見一郎×古賀史健【第2回】自ら「幸せになる勇気」さえ持てれば、人はいま、この瞬間にでも幸せになれる

『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』

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著者の岸見一郎氏と古賀史健氏

「すべての悩みは対人関係の悩みである」、「世界はどこまでもシンプルである」、「人は変われる。のみならず幸福になれる」---自己啓発の源流「アドラー心理学」の主張を1冊に凝縮した『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)が10万部を突破し、大きな話題を呼んでいる。アドラーの思想とはどういうものなのか? 100年の時を越えたいま、なぜ彼の思想が求められているのか? 同書はどのようにして世に送りだされたのか? 著者である岸見一郎氏と古賀史健氏が語り合う---。

【第1回】はこちらからご覧ください。

アカデミズムの枠におさまらないアドラー心理学

古賀: 世界的に見るとアドラーは、フロイトやユングと並ぶ三大心理学者のひとりとして知られています。ところが、日本でアドラーの存在はあまり知られていないし、研究者も少ない。これはなぜでしょう?

岸見: その理由はいくつかあって、まずアカデミズムの世界でアドラーはまったく取り上げられてきていません。アドラーを専門にしている心理学者が、アカデミズムの世界にいない。私も専門はギリシア哲学ですし、「アドラー心理学」という講義を持っているわけではありません。「大学で学べない」というのは、普及を妨げる大きな要因になってきたのだと思います。

古賀: たとえばフロイトの精神分析は「原因があって結果がある」という、ある意味科学的なアプローチになっていますが、アドラー心理学は原因と結果の因果律を逆転させているので、科学的だと思われないこともある気がします。

嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見一郎、古賀史健著
(ダイヤモンド社)

本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。
この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう---。
次ページ 岸見: アカデミズムの世界に…
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