住谷栄之資 第4回 「子供だましではなくプロフェッショナルとしての心構えを伝えるのがキッザニア流です」

撮影:立木義浩

第3回はこちらをご覧ください。

シマジ 今月発売された住谷栄之資著『キッザニア流! 体験のすすめ』(ポプラ社)を読みました。住谷さんのキッザニア哲学がすべて盛り込まれていて面白かったです。

住谷 有り難うございます。

シマジ とくに子供たちに「子供だましは通用しない」というコンセプトはなるほどその通りだと思いました。

住谷 そうです。だからカメラマンの仕事を選んだ子供たちには本物のデジタル一眼レフのカメラを使ってもらいます。プロ仕様のかなり高価なものなんですが、驚くべきことに開業して7年が経っても、壊れたカメラは一台もありません。

立木 それは凄いことだね。なかにはセオみたいなガサツな子もいるはずなのにねえ。

セオ どうしてカメラが一台も壊れていないのでしょうか。

『キッザニア流! 体験のすすめ』
著者:住谷栄之資
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住谷 スーパーバイザーが「丁寧に使ってください」と100回繰り返してもダメです。そうではなく、最初に「このカメラは仕事の大切な道具なんです」というプロフェッショナルとしての心構えを伝えるようにしているんです。それを理解すると子供たちは決してカメラを乱暴に扱ったりはしない。そういうプロ意識こそが子供を成長させるのだとわたしは確信を持っています。

立木 なるほどね。軽いオモチャのカメラでは学べない緊張感を本物のプロ用カメラの重みで教えるというのはいいことだね。

セオ 子供たちは実際に何を撮影するんですか?

住谷 その日のテーマによっていろいろですが、たとえば「今日はキッザニアの街にある丸いものを撮影しよう!」と、時計やマンホールやバス停などを撮ったりします。街には丸いものが沢山ありますからね。