三橋貴明の「第2次所得倍増計画」

【第2回】 序章 所得とは何か(後編)
財政赤字が拡大し、税収が不足している
日本経済の「最重要課題」は
名目GDPを成長させることにある!

2014年02月25日(火) 三橋 貴明
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【第1回】はこちらをご覧ください。

GDP(国内総生産)の拡大と国民の所得

前回、

「国民が働き、モノやサービスという付加価値を生産し、別の誰かがそれを消費、投資として購入することで所得が創出される」

と、解説した。所得創出のプロセスにおいて、付加価値の生産、消費・投資という支出、そして所得の金額は、必ず一致する。そのため、生産面のGDP、支出面のGDP、(所得の)分配面のGDPは必ず同額となり、これをGDP三面等価の原則と呼ぶ。

というわけで、2012年のGDPについて生産面、支出面、そして分配面の三つに分けて見てみよう。図の通り、2012年の名目GDPの生産面、支出面、分配面を見ると、項目はまるで違うわけだが、合計金額は一致している。支出面のGDPが大きく見えるかもしれないが、純輸出のマイナス(純輸入)という控除項目の金額が小さくないためであり、三つの面のGDPの合計金額は必ず一致する。

三つのGDPを見ると、日本の国民経済において「誰の労働が付加価値を生産し(生産面)」「どのように支出され(支出面)」「創出された所得がどのように分配されたか(分配面)」が手に取るように理解できるだろう。企業や政府が付加価値を生産し、民間、政府の消費、投資として支出され、創出された所得が雇用者(給与所得者)、企業、政府に分配されているわけである。

【図0-3 日本の名目GDP(2012年)】

生産面のGDP(単位:10億円)
支出面のGDP(単位:10億円)
分配面のGDP(単位:10億円)

出典:内閣府「国民経済計算」

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