株初心者から不満爆発 これじゃあ大損だ!NISAのバカヤロー少額投資非課税制度巻頭大特集アベノミクスに「大異変」!

2014年03月02日(日) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「通常の株取引には損益通算という仕組みがあり、年間の株取引で儲けた分を損した分と相殺して、払い過ぎた税金を取り戻せます。損益通算した上で、まだマイナス分が残っている場合は、それを3年間繰り越すこともできます。しかし、NISA口座では損益通算も3年間の繰り越しもできません。そのため、一般口座で取引をしていたら税金がかからなかったのに、NISA口座のため税金が発生するということが起こりえます」(前出・紀平氏)

いかにも儲かりそうな宣伝文句でアピールしておきながら、いざフタを開けて見れば欠陥だらけなのである。しかも、NISAがスタートした1月から日本株は急落劇に見舞われているため、「大損予備軍」が大量発生している形である。

手数料ばかり取られた

NISAで損を膨らませないためには、次の点にも注意したほうがいい。

「金融機関はNISA口座を作った人に、販売手数料を多く稼げる投資信託を売ろうとします。NISA口座で投資信託を買えば、2000~3000円のキャッシュバックをするというキャンペーンを行っているところもありますが、この手に乗ってはいけません。

キャッシュバックが2000~3000円でも、販売手数料が3%の投資信託を100万円買わされれば、その時点で2万5000円以上をすでに損したことになります。金融機関にとっては海老で鯛を釣るようなおいしい商売なのです」(経済評論家の山崎元氏)

NISA口座ですでに投資信託を購入した人の中には、『毎月分配型』の投資信託を選んでいる人が多い。分配金が非課税となるため得すると考えがちだが、これも危険な投資といえる。

「分配金が非課税だという甘言には乗らないほうがいいでしょう。投資信託の分配金には運用益を分配する『普通分配金』と、元本から取り崩して分配する『特別分配金』がありますが、後者の特別分配金はもともと非課税なので、NISAのメリットがないのです。

普通分配金を出す投資信託にしても、本来であれば運用益を再投資したほうが資産が増えやすい。NISAで5年間運用することを考えれば、分配金のない投資信託のほうがメリットは大きくなるのです」(元野村證券勤務で、現在は資産運用コンサルを手掛けるオフィス・リベルタス代表の大江英樹氏)

NISA用に新規設定された投資信託も避けたほうがいい。金融ジャーナリストの鈴木雅光氏が言う。

「昨年夏以降に新規設定されてきたファンドの本数は600本ほどあり、そのほとんどがNISA対応と謳っています。こうした新規設定ファンドを買うのはリスクが高いといえます。ファンドの信頼性が一番よくわかるのが過去の実績ですが、まずその情報が少ない。

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