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テレビのタブーをスッパ抜き 去る「タモリ」、逃げる「スポンサー」、戻ってきたのは「みのもんた」

国民的長寿番組の終了、お騒がせドラマの秘密、そしてあの司会者のまさかの復活劇—。画面の向こう側で起きている「現実」は、テレビドラマのように視聴者をワクワクさせて……は、くれません。

『いいとも!』終了の裏事情

世間では非常識と見られる無節操が、テレビ業界の常識であり、世間の常識が、テレビ業界のタブーとなり得る。

業界の波に揉まれ、去っていく男が一人—タモリ(68歳)。昨年10月、'82年から放送されてきた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の打ち切りが突然発表になり、世間を驚かせた。同番組の昨年の年間平均視聴率は6・1%。徐々に下がりつつあるものの、'89年以降、同時間帯の民放年間視聴率のトップに君臨し続けていた。

「タモリさんのギャラは、1日約200万円。視聴率が取れなくなった今、このギャラは重すぎるというのが打ち切りの理由だと世間では思われています。

が、実は本当の問題はタモリさんのギャラではない。重荷だったのは、所属事務所に対する制作協力費です。実際にはほとんど何もしないのに、制作協力費の名目で1日約300万円を払っていました。『いいとも!』の打ち切りで、タモリさんのギャラと合わせて1日に500万円が浮く。今後は制作費が大幅に楽になるはずです」(番組関係者)

タモリは去るが、残る人もいる。

『いいとも!』より長く続く長寿番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の黒柳徹子だ。午後1時20分からの放送が、4月からは正午スタートに繰り上がる。

「テレ朝はゴールデン、プライムの視聴率2冠は取ったけれど、午前帯からドラマの再放送が始まる午後2時までが弱い。そこで『徹子の部屋』の時間を繰り上げて、低視聴率の穴をなくそうというのが狙いです」(テレ朝関係者)

だが、『徹子の部屋』は平均視聴率5%前後と、それほど数字が芳しいわけではない。視聴率を獲得するために放送時間をずらす、という説明には無理があるようだが—。

「実際、数字のとれない『徹子の部屋』は打ち切るべきという声は、かなり前からあります。でも、それを大声で言い出すことは、『テレ朝最大のタブー』。というのも、'77年にNETテレビからテレビ朝日になったとき、社名変更のキャンペーンの顔を務めてくれたのが黒柳さん。ほかにも様々な面でテレ朝を助け、話題を提供し続けてくれた恩義があるからです。

黒柳さんは80歳ですが、『100歳になるまでやりたい』と宣言しているので、続けるしかありません。タモリのテレフォンショッキングが消えるから、その視聴者層を狙って同じ形態の対談番組である『徹子の部屋』をぶつけてみようという賭けでもあるのです」(制作会社プロデューサー)