ソチ五輪の経験に学び全力をあげて都知事の職責を全うしたい!
〔PHOTO〕gettyimages

IOCとの信頼関係の構築へ

21日に日本を発ち、ソチを目指す。26日から都議会が始まるので、2泊5日の強行軍である。現地時間で22日早朝にソチに着き、直ちにIOCのバッハ会長、コーツ副会長と会談をする。

会談では、都知事に就任したことを報告し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて協力体制を構築する決意を述べる予定である。この原稿は、出発間際に書いているので、IOC側との会談の様子は、日本のメディアが現地から伝えると思う。

22日は、選手村の視察をしたり、フィギュアスケートのエキシビションを観戦したりする。そして、23日は閉会式に出席し、翌24日にソチを出発して、25日朝に帰国し、そのまま都庁に向かう。

ソチでの主な目的は、IOCとの信頼関係の構築と、「2020・TOKYO」の成功に全力をあげることを世界中に発信することにある。さらに、今回は、ロシア政府がテロ対策に全力をあげているので、それについても視察してみたい。

また、ソチでは、「water(水)」という言葉も通じず、英語で用が足せないということで不評である。2020年には、皆が簡単な英会話ができるようにしたい。そのためにも、「70の手習い」よろしく、区や都が主催して高齢者向けの英会話教室を開きたいと思う。言葉が通じない外国に行ったとき、カタコトの英語を使いながらでも親切に対応してくれる現地の人はありがたい。

2020年という目標を持って、英会話の練習に励むことは、高齢者にも生き甲斐を与え、社会との接点を確保し、認知症の予防にもつながる。ボランティア通訳を増やすことによって、プロの通訳を雇わなくて済むので、経費の節減にもなる。

出発前に、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州のオファレル首相と会談した。その際に、2000年のシドニー五輪の話を聞いた。同行者の中に、当時のオリンピック担当大臣がいたので、話が弾んだが、特に五輪後の施設の活用について、興味深い指摘があった。

シドニーの場合、五輪施設の活用に失敗して、大きな問題となったという。北京五輪の主会場、「鳥の巣」も同じ運命を辿っている。これは、他山の石として、私たちも心してかからなければならないと思う。是非、シドニーや北京を訪問して、現地をつぶさに見てみたい。

出発の前日には、ロシア大使が表敬訪問に来庁された。ロシア政府も、ソチ市も万全の体制で新都知事を迎えてくれるという。ありがたいことである。冬と夏の違いはあるが、ソチの経験からも学ぶことは多々あると思うので、帰国したら、また大使と会談することにした。

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