野球
二宮清純「独立リーガーよ、木田、ラミレスを“養分”にして羽ばたけ!」

NPB復帰を目指すOBたち

 今年で10年目を迎える野球独立リーグ「四国アイランドリーグplus」の創設者は元オリックス監督の石毛宏典さんです。メジャーリーグのドジャースでコーチ修行をしていた頃、NPBに入れなかった日本の多くの若者がチャンスを求めて海を渡っている現実を知り、日本での独立リーグ創設を決意します。

四国の4球団で産声をあげたアイランドリーグ

 2005年4月29日、開幕セレモニーでの石毛さんのスピーチは胸に響きました。
「今、このグラウンドに立っている選手が私の財産です。未熟者の選手が球界の財産です。夢に賭ける若者が日本の財産です。四国アイランドリーグという花壇ができました。100名のタネを持った若者が花を咲かせようと今日から努力します。皆様方の水と肥料が必要です」

 育成の対象は「未熟者」ですから、当然のことながら創設時、NPBやMLBの経験者はひとりもいませんでした。また、それが石毛さんの方針でした。

 これが撤回されたのは2年目からです。「元NPB選手と間近で接することでレベルアップを図る」という理由に依るものでした。アイランドリーグから2年後に発足した「BCリーグ」は初年度からNPBのOBを選手として受け入れてきました。

 目下のところ、日本の独立リーグを経由してNPBに復帰したケースは4例あります。山田秋親(アイランドリーグ・福岡-千葉ロッテ)、正田樹(BCリーグ・新潟-東京ヤクルト)、クリス・カーター(BCリーグ・石川-埼玉西武)、金森敬之(アイランドリーグ・愛媛-千葉ロッテ育成)。現在は元メジャーリーガーの木田優夫投手がNPB復帰を目指して、BCリーグの石川ミリオンスターズで営業やGMを兼任しながら昨季からプレーしています。

「150キロ近いボールが投げられれば採用してくれる球団も出てくるんじゃないか……」
 45歳の木田投手は、まだNPBのマウンドに再び立つことを諦めてはいません。