メディア創出とテクノロジー開発を同時に実践するメディアイノベーションプロジェクト「ファースト・ルック・メディア」

2014年02月21日(金) 松岡 由希子
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ファースト・ルック・メディアで顧問を務める、ニューヨーク大学のジェイ・ローゼン教授

ジャーナリズム界の著名人も多く参加

ファースト・ルック・メディアは、ジャーナリズム界の著名人が多く参加しているのも特徴です。米国家安全保障局(NSA)の元職員エドワード・スノーデン氏(Edward Snowden)のスクープ記事で一躍時の人となり、その後、英ガーディアン紙を退職したグレン・グリーンワルド氏(Glenn Greenwald)をはじめ、米誌「エンターテインメント・ウィークリー(Entertainment Weekly)」オンライン版の編集者ビル・ゲノン氏(Bill Gannon)、ジャーナリストのジェレミー・スケイヒル氏(Jeremy Scahill)、ドキュメンタリー映画監督のローラ・ポイトラス氏(Laura Poitras)がメンバーとして名を連ね、米ニューヨーク大学(New York University)ジャーナリズム大学院のジェイ・ローゼン教授(Jay Rosen)が顧問を務めています。

ファースト・ルック・メディアは、近い将来、政治・ビジネスからスポーツ・エンターテインメントまでを幅広く網羅する総合ニュースメディアを開設する予定ですが、これに先立ち、グリーンワルド氏、スケイヒル氏、ポイトラス氏は、ファースト・ルック・メディアで初のデジタルメディア「The Intercept(インターセプト)」を2014年2月10日に創設しました。

創設からわずか10日足らずで、公式ツイッターアカウント(@the_intercept)のフォロワー数が4万を超えていることからもその注目の高さがうかがえる一方、「当面は、スノーデン氏から入手した文書をもとに、米国家安全保障局(NSA)の監視システムの内情を詳しく採り上げていく」というこのメディアの方針に対して、デイリー・ビースト(The Daily Beast)やザ・ディッシュ(The Dish)などの一部メディアから懸念が示されています。

ファースト・ルック・メディアの今後については、不透明な点もあるものの、最先端のテクノロジー開発と新たなメディアの創出を同時に実行する、非常に積極的な取り組みであることは間違いなさそうです。政府や企業に対して説明責任を促し、透明性を担保する、いちメディアとしての役割のみならず、ジャーナリズム全体に寄与するテクノロジーの研究開発を進める拠点としても、引き続き、その動向に注目していきたいと思います。

2014年2月10日に開設されたデジタルメディア「The Intercept」のスクリーンショット
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