メディア創出とテクノロジー開発を同時に実践するメディアイノベーションプロジェクト「ファースト・ルック・メディア」


eBayの創業者ピエール・オミディアール氏が設立した「ファースト・ルック・メディア(First Look Media)のスクリーンショット

多額の出資を受けてスタート

メディアイノベーションをサポートする米ベンチャーキャピタル「Matter.」やBBC(英国放送協会)傘下のBBC Worldwideによるスタートアップ支援プログラム「BBC Worldwide Labs」など、メディアとテクノロジーの融合に向けて、様々な試みが行われてきましたが、最近、欧米のメディア業界で注目を集めているものとして、eBayの創業者ピエール・オミディアール氏(Pierre Omidyar)が2億5000万ドル(約255億4000万円)を投じることでも話題となった「ファースト・ルック・メディア(First Look Media)」があります。

ファースト・ルック・メディアの最大の特徴は、非営利組織として運営されるジャーナリズム部門と、別個独立した営利法人としてメディアテクノロジーを研究開発する部門とで構成されている点です。

テクノロジー部門は、ジャーナリズム部門に必要な技術やプラットフォーム・ツールなどを開発し、これらをプロダクトやサービスとして第三者にも提供することで収益をあげる一方、ジャーナリズム部門は、テクノロジー部門が得た収益をもとに、独立性や公共性を担保したジャーナリズムを展開する仕組みとなっています。

ファースト・ルック・メディアのオーナーであるオミディアール氏は、熱心なフィランソロピストとしても知られ、調査報道に特化したオンラインメディア「ホノルル・シビルビート(Honolulu Civil Beat)」を2010年に開設したほか、米国民のための政治システムの実現に取り組む社会起業家をサポートする基金「デモクラシー・ファンド(Democracy Fund)」を設立。ファースト・ルック・メディアには、2013年12月19日、初期出資総額2億500万ドルの20%にあたる5000万ドル(約51億円)の出資を完了させました。

ファースト・ルック・メディアで顧問を務める、ニューヨーク大学のジェイ・ローゼン教授
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