現代新書
特別寄稿『ブラック精神科医に気をつけろ!』 第2回「精神科の多剤大量処方で疲弊する救急現場」
精神科で処方された薬を過量服薬し、救急外来に運び込まれる患者が急増。ただでさえパンク状態の救急現場を混乱させている

精神科の多剤大量処方で疲弊する救急現場

 精神科の多剤大量処方で被害を受けているのは、患者や家族だけではない。瀕死の患者を救うため、24時間体制で奮闘を続ける救急現場も足を引っ張られている。

拙著『精神医療ダークサイド』(講談社現代新書)では、救急医からみた精神医療の問題に詳しく触れた。2月11日の読売新聞朝刊(1面と3面スキャナー)では、救急医への独自アンケートをもとに、過量服薬問題に切り込んだ記事が大反響を呼んだ。

 アンケートは、全国の救命救急センターと日本救急医学会の救急科専門医指定施設を対象に実施した。その結果、ベンゾジアゼピン系などの処方薬を過量服薬し、救急外来に運び込まれる患者が全国で相次いでいることが裏付けられた。患者の中には、パーソナリティー障害が背景にある人もいるが、精神科の安易な処方をきっかけに処方薬依存に陥り、過量服薬を繰り返すに至った人も少なくない。不適切な精神医療によって、過量服薬患者が生み出されているのだ。

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