2014.02.14(Fri) 岡田 真理

乳製品はカラダにいい? わるい?

筆者プロフィール&コラム概要
〔PHOTO〕Thinkstock

以前、このコラムで「アスリートがこだわる栄養バランス」と題して、「アスリートにとってもそうでない人にとっても、バランスのいい食事というのは『主食』『おかず』『野菜』『果物』『乳製品』の5つの柱がしっかり揃った食事である」という内容を紹介した。

アスリートたちと接する中で感じたことだが、この5つの柱の中で『乳製品』に関しては、選手によって考え方が分かれているように思う。乳製品を必要なものとして積極的に摂る選手もいれば、できるだけ避けている選手もいる。

現在の日本の栄養学では、カルシウムを多く含む乳製品は「骨を丈夫にするため、アスリートにとって怪我や故障を予防するために大切なもの」という位置づけである。そのため、牛乳やヨーグルトなどを毎食摂取するよう勧める栄養士も多い。一般的にも多くの人が、「牛乳を飲むと骨が丈夫になる」という印象を持っているだろう。また、乳製品にはタンパク質やビタミンAも豊富に含まれており、いろんな栄養素を補給することができるといわれている。

しかしながら、乳製品をあえて避けている選手、極力口にしないように心掛けている選手を、これまで数名見てきた。単に乳製品を好まない、体質的に合わず胃腸などを壊してしまうという個人的な理由もあるが、中には「乳製品の摂取が骨を丈夫にする」という理論自体を疑問視している選手もいる。

カルシウム自体は骨にとって重要であるほか、神経の興奮を抑えたりもしてくれるため、アスリートはできるだけ摂取したほうがいい。乳製品を口にしない選手たちは、骨ごと食べられる魚や葉野菜、海老などの甲殻類、大豆食品、海藻類を食べることでカルシウムを摂るよう心掛けているようだ。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


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自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。