雑誌
『軍師官兵衛』の女優たちが続々登場 黒木瞳、高岡早紀ほか「男の色気」を語る

戦国時代、自分の意思で夫を決めることはできなかった。若い女を側室として抱えることも、止められなかった。それでも女たちが、心から夫を支えたのは、懸命に生きる姿に惹かれたからだった。

私、「メス猿」になります

「今回のドラマに登場する女性たちには、共通する美しさがあります。それは夫を信じ、最後まで支え続けるという、女性ならではの耐え忍ぶ美しさです。観てくださる男性視聴者にとっては、こんな妻がいたらいいな、と思うような女性たちでしょうね。

女性が自分の人生を犠牲にしてでも、夫のために尽くしたいと思うのは、それだけ男性が魅力的だったからです。戦国の時代、男たちは血を流し、涙を飲み、命を削って生きた。信念を持って戦う男に、女性は惹きつけられたんです。なかでも、岡田(准一)さん演じる官兵衛は素晴らしい。家族のため、家臣のため、命をかけて戦った。官兵衛の人生は、現代の男性にとっても、生きるヒントになるかもしれません」

そう戦国の男の魅力を語るのは、NHK大河『軍師官兵衛』で、豊臣秀吉の妻・おねを演じる黒木瞳だ。

第5回までの放送では、播磨国(現在の兵庫)を舞台に、主人公・黒田官兵衛(岡田准一)の成長が描かれた。今後、物語は本能寺の変、秀吉が明智光秀を打ち取る山崎の合戦、関ヶ原の戦いと、戦国の最動乱期へと突入していく。その中心にいるのは、官兵衛の主君であり、天下人となる秀吉だ。

その秀吉を支え、日本史における「かかあ天下」の代表例だったとも言われるおねを、黒木はどう演じるのか。本人が続ける。

「おねはただ従順に夫の言いつけを守るタイプではありませんでした。政にも口を出すし、秀吉が戦に行っている間には城主代行も務めました。支えるというよりは二人三脚で歩んでいったんですね。夫婦で同じ景色を見て、二人で天下を獲る、そんな野心のある女性だったと想像しています。そういう意味では、おねは現代の女性の先駆者のような存在だと思います」

政略結婚が当たり前だった時代にあって、おねと秀吉は、極めて珍しい恋愛結婚をしたことで知られる。

「なぜ一介の足軽だった秀吉に惹かれたのか。その理由はどの資料にも残されていません。ただ私は、おねは秀吉と一緒にいて楽しかったんだと思うんです。やんちゃで女癖が悪く、野心家。そんな人間味あふれる亭主との人生が、面白かったんでしょう。

とはいえ、おねはやきもち焼きでもありました。夫の浮気症を主君である信長に言いつけて、秀吉を叱ってもらう手紙を書いてもらったりしています。したたかな女性ですよ(笑)」