磯山友幸「経済ニュースの裏側」

「空気・根回し・年功序列は不要」「英語だけでは役立たず」…日本企業と外資双方を知る人材会社社長に聞く「世界標準の仕事力」とは

2014年02月12日(水) 磯山 友幸
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世界で最も仕事がしやすい国を目指す「アベノミクス」は日本企業に大きな変化を迫る。当然、そこで働く社員も「世界標準の仕事の常識」が求められ、世界標準で報いられる事になる。そんな中で、どんな人材が生き残るのか。『外資の社長になって初めて知った「会社に頼らない」仕事力』(明日香出版社)を上梓した岡村進・人財アジア社長は、変われない日本企業を一刀両断にし、若い人たちに「わがままに生きろ」と語る。

「変われない日本企業」を変えるのは「わがままな若者」

──岡村さんは第一生命保険に20年勤めた後、UBSグローバル・アセット・マネジメントで社長を務めました。日本企業と外国企業の両方の働き方を経験したうえで、日本の若者に自己変革を訴えています。

岡村進・人財アジア社長

日本の経営者が日本経済の再生をいくら語っても、様々な既得権を意識しているうちに、会社を変えることはできません。悪意を持って変わらないわけではなく、自分を社長に据えてくれた先輩経営者やOB、自分を支えてくれる取締役、後輩社員の事を考えると、今までのやり方を大きく転換できないのです。

ですから、トップダウンで日本企業を国際標準に変えていくのは難しいと感じます。若い人たち個々人の働き方や価値観を国際標準に変えることで、日本企業の組織も変わっていくのではないか。それが私のアプローチです。

──外資の社長という恵まれたポジションを投げ打って人材育成会社を起業されたのですが、なぜですか。

昨年7月に「人財アジア」という会社を立ち上げました。今のままでは日本は沈んでしまうと思っていましたが、安倍晋三首相は自らが掲げるアベノミクスで、変わるべき道を分かりやすくクリアに示した。今こそグローバルな人材を本気で育てないといけないと思ったのです。

──グローバル化が一気に進むと。

まだ日本国内に住んでいる人はグローバル化なんて関係ないと思っています。しかし、そうではない。武田薬品工業のような伝統的な日本企業の社長に外国人が就く時代です。グローバル化と無縁にビジネスマンとして生きていくことはもはや不可能です。だとすると、日本の今までの働き方では通用しなくなります。いやおうなしに「国際標準」になっていくのです。

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