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[NBA]
杉浦大介「レブロン&ヒート、3連覇への道険し?」

2014年02月09日(日) スポーツコミュニケーションズ

終わりの始まりの可能性も

 もっとも、たとえそうだったとしても、王座への道のりは過去2シーズン以上に厳しいものになることも十分に考えられる。

 ポール・ジョージ、ロイ・ヒバートの2枚看板を中心に序盤から突っ走ってきたペイサーズからは、「今季こそが自分たちのシーズン」との意気込みが伝わって来る。このペイサーズに、ヒートは昨季のイースタン・カンファレンス・ファイナルで最終7戦まで粘られたことを忘れるべきではない。今季はカンファレンス1位を譲り、プレーオフでのホームコート・アドバンテージを奪われれば、よりハードなシリーズを強いられることになるかもしれない。

 そして、恐るべきインディアナの壁を何とか突破しても、ファイナルの相手はさらに強力だ。今やレブロンの最大のライバルと捉えられるようになったデュラント率いるサンダー、あるいは伝統の古豪サンアントニオ・スパーズとの対戦となれば、全米を興奮させる激闘が再び展開されるに違いあるまい。

”ビッグスリー”第3の男ボッシュの着実な貢献も浮上には必須の要素。Photo By Gemini Keez

 いずれにしても、2014年春は、“ビッグスリー”体制下のヒートにとってもしかしたら最後になるかもしれない大勝負の季節である。

 マジック・ジョンソン、ラリー・バード、アキーム・オラジュワン、アイザイア・トーマスといった名選手も届かなかった3連覇を果たせば、ヒートは歴史に残るチームとして記憶される。しかし、もしも敗れた場合、レブロン、ウェイド、ボッシュは、すべて今季限りの契約オプトアウト権を持っているだけに、何人かが離脱して一気に一時代が終わる可能性も否定できない。

 やや覇気がないプレーを続けた1月までのヒートは、倦怠期を迎えていたのか、それとも上手にペース配分を行なっていたのか。レブロンは目論見通りに今後、ギアチェンジして、ジョーダン、コービーに肩を並べる3連覇を果たすのか。

 すべての答えが出される季節が、間もなくやってくる。アイドリングを終えたレブロンとヒートの行方に、今春、世界中のスポーツファンの視線が注がれることはすでに間違いないのである。

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
>>オフィシャルサイト「スポーツ見聞録 in NY」
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