【ウェアラブル/IoT元年】 第3のネットワーク端末「コネクテッド・カー」を読み解く〔1〕
〔PHOTO〕gettyimages

交通事故の大半は交差点で起こる。今週、この交差点事故を撲滅するプロジェクトが、米国で動き出した。米連邦交通省(U.S. Department of Transportation)は、V2VC(Vehicle-to-Vehicle Communication)衝突防止装置の搭載にゴーサインをだした。V2VCは、ぶつかりそうな自動車同士が瞬時に通信を行い、互いにブレーキを掛ける装置だ。2017年頃をめどに、米国は新車へのV2V搭載義務を狙っている。

いまや車と通信の融合は加速するばかり。融合化は安全管理だけでなく、車をスマホやタブレットに続く第3のネットワーク端末に変えようとしている。

いよいよゴー・サインを手にした自動車間通信V2V

黄色に信号が変わった交差点を急加速で横切る車に「ヒヤリ」とさせられたドライバーは多いはずだ。タイミングが遅れれば、赤信号の交差点に突っ込み大惨事となる。V2VCはこうした事故を大きく減らせると期待されている。高い周波数(5.9GHz)を使って自動車同士が位置情報をやりとりし、互いにブレーキを掛けるからだ。

最近、レーダーやカメラで障害物を感知し、自動的に急ブレーキを掛ける「衝突回避システム」は多くの車に搭載され始めている。しかし、こうしたシステムはそれぞれの車で完結している。出会い頭の事故を本格的に防ぐには車同士が互いにブレーキを掛ける必要がある。

米国では2012年からミシガン州アンバー市で3,000台規模の大型V2VC実験が行われてきた。このSafety Pilot Model Deploymentプログラムは、実際の市街地状況と同じ環境でV2VCの安全性を確認するためだった。

米連邦交通省とNHTSA(全米高速道路安全管理局)は2月3日、V2VC搭載にゴーサインを出したのは、こうした実証実験に成功したためだ。公式な見解ではないが、同省では同プログラムを推進してきたオバマ大統領が任期を終える2017年末までには、新車へのV2VC搭載を義務付けたいと考えている。

Department of Transportation vehicle-to-vehicle (V2V) program
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら