ニュース伝搬と世論形成に影響を与えるフェイスブックの「Paper」

フェイスブックが今週月曜日にリリースした、「Paper」というアプリが米国内で高い関心を集めている(日本ではまだリリースされていない)。Paperとは、この場合、「紙」ではなく「新聞」を意味している。つまり新聞のように日々のニュースを配信するアプリだ。

Paperは今のところアイフォーン向けに限定されたアプリだ。アイフォーンからPaperを起動すると、ほぼ画面一杯に友達からのニュースフィード、そして新聞・雑誌・ウエブなど各種メディアからのニュースが表示される。ニュースフィードが表示されるということは、従来のフェイスブック・アプリと大差無いと見ることもできるが、実際には配信されるコンテンツの比重が大きくメディア側に傾いたことがPaperの特徴だ。

ニュース表示の仕方も、ちょうど雑誌のページをめくるような印象で、美しくレイアウトされている。これはウエブ上の様々なニュースを、雑誌形式にレイアウトして提供する「Flipboard」と良く似ている。このためFlipboardの関係者は、今回のフェイスブックのニュース・サービス参入を快く思っていないと伝えられている。

成人の3割が、フェイスブックでニュースを知る

このPaperが、なぜ大きな関心を集めているかというと、それはニュース配信市場に占めるフェイスブックの比重(影響力)が極めて大きくなってきたからだ。

たとえばPew Research Centerの調査では、米国では成人の約30%が日々のニュースを(新聞やテレビ、雑誌、あるいは彼らの経営するウエブ・サイトからではなく)フェイスブック上で入手している。「フェイスブック・ユーザーの30%」ではなく、「成人全体の30%」だから凄い数字である。ニュースの生産者が誰であるかを問わなければ、フェイスブックは今や米国最大のニュース・サイトとも言える。

●"The Role of News on Facebook" Pew Research Journalism Project, OCTOBER 24, 2013

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