社長の風景

自社商品が店頭にあることがうれしくて仕方がない。作り手は、その新鮮さを忘れるべきではない。

アピカ 道姓文達

2014年02月06日(木)
週刊現代
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王子製紙などを傘下に持つ王子グループのノートメーカー・アピカ。子供が使う学習帳、学生向けのレポート用紙、企業向けのコピー用紙など我々が普段使う紙製品のほとんどを扱っており、'16年には創業100年を迎える老舗だ。社長は王子製紙出身の道姓文達氏(61歳)。カラオケと落語とプロレスが趣味という庶民派社長だ。


自社商品が店頭にあることがうれしくて仕方がない。作り手は、その新鮮さを忘れるべきではない。どうせい・ふみたつ/'52年、大阪府生まれ。'75年に関西学院大学経済学部を卒業し、本州製紙(現王子ホールディングス)へ入社。2010年より王子製紙白板紙・包装用紙事業本部副本部長に就任。'11年にアピカの取締役営業本部長に就任し、翌'12年3月より現職。「紙は文化のバロメーターと言われます」と仕事に意欲を燃やす。アピカのwebサイトはこちら

滑らか

『プレミアムCDノート』という商品が売れています。王子製紙にわざわざ〝Aシルキー865プレミアム〟という特別な紙をつくってもらい、ペンが自然と走り出すような書き心地のノートをつくったのです。

最初は銀座の文具店・伊東屋さんで先行販売していたのですが、口コミで人気に火が付き、日本文具大賞機能部門グランプリなどをいただいた。滑らかな書き味のペンが大ヒットしたことから、ノートでもできるはず、と考えたことが開発のきっかけでした。ほか、スマートフォンで撮影し、管理できるノートなども人気なんですよ。

禿鷹軍団

出身は大阪・岸和田です。学生時代、南海ホークスの本拠地だった大阪球場で場内整理や切符売りのアルバイトをしていたとき、なぜ球団名がホークスになったかという裏話を聞きました。

当初は南海コンドルズになる予定だったのですが、髪が薄かった球団社長が、決裁印を捺さない。部下が「ハゲタカがよくなかったか!」と考え、ホークス(鷹)にしたらすぐ決まったとか―。

勉強家

少年時代、そこそこ勉強しても、思ったほどは成績が上がらず、労多くして益少ないと思っていました。ところが好きなことはいくらでも覚えてしまう自分に気づいた。たとえばプロレスに関してなら、120年の歴史、選手300人以上の名前や技が頭に入っています。「鉄人」ルー・テーズは強いのにジェントルマンで・・・・・・ああ、懐かしい。そのとき、好きなことをして生きていけばよいのではないかと考えた。

象徴

余談ですが、ジャイアント馬場さんの16文キックはすごい。「16文キック」と言えばジャイアント馬場さんしか思い浮かばないブランド力がすごい。弊社も、商品名を言えば「ああ、アピカの商品ね」とすぐ想像していただける、弊社の象徴となるような文具をもっと出したい。

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