バイラル、動画、ミレニアル世代、調査報道・・・影響力を増す海外新興メディアの視点

2014年02月05日(水) 佐藤 慶一
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「NowThis News」のトップページ

動画でニュースを伝える新興メディア

次に取り上げるのは「動画」。さきほどのUpworthyも「動画キュレーション」で読者を集めているが、ここでは「動画ニュース」に注目してみる。まずは、「NowThis News」という動画ニュースサイトを見ていこう。

2012年秋にハフィントンポスト共同創業者ケン・レーラー氏らが立ち上げたこのサイトは、大手メディアから優秀な人材を獲得し、30名以上の動画ニュース編集チームを形成。毎日20~30本ほどの動画ニュースを配信している。

ターゲットは、常にオンライン、常にソーシャル、常にシェアする読者(視聴者)で、おおよそ18~34歳あたりの若い世代がそれにあたる。

そのため、6秒動画のVine(ヴァイン)や15秒動画を撮影できるInstagram(インスタグラム)、そして、気軽に写真や動画を共有できるSnapchat(スナップチャット)など、多様なメディアを活用した動画ニュースの発信が特徴的だ。

「TomoNews」のトップページ

「NowThis News」以外では、ニュース映像とCGアニメをうまく組み合わせた台湾発の「TomoNews(トモニュース)」も新興動画ニュースサイトとして注目だ。メディア運営と動画制作を手掛けるのは、台湾のアニメ制作会社「ネクスト・メディア・アニメーション(Next Media Animation)」。

ニュースにギャグやジョークを交えた、ゆるく、シュールでユニークな動画ニュースが持ち味だ。1本のニュースは約90分で制作され、毎日20本ほどのCGニュースが発信されている。WIRED.jpの記事ではコンテンツ制作に関して以下のような記述がある。

〈 これらの豊富なコンテンツ制作を支えるのが、台湾・台北市の専用スタジオで働く約500人の技術スタッフだ。ヴィデオコンテの作成、キャラクターの3D解析、ナレーションやセリフの録音、モーションキャプチャーから編集まで、すべての過程の同時進行が可能。120秒のCGアニメを発注から90分で完成させる。これまでにないスピードと品質の高さを武器に、日本市場攻略を目指す。 

台湾拠点で日本語・英語の動画ニュースをつくるという体制も面白いが、海外からでもこのようなユニークで質の高いコンテンツを制作されると、日本国内で動画ニュースを立ち上げる際には、手ごわい競合になるかもしれない。

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