バイラル、動画、ミレニアル世代、調査報道・・・影響力を増す海外新興メディアの視点

2014年02月05日(水) 佐藤 慶一
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まず、紹介したのはバズフィードの基盤とも言える「Listicle(リスト記事)」だ。かわいい動物の画像まとめや絶景まとめ、その他エンタメ系のコンテンツをまとめて、バイラルさせている。これが若い読者を含め、多くの読者に読んでもらう情報発信の形の一つなのかもしれない。

その中でも、GIF(グラフィックス・インターチェンジ・フォーマット)を用いたアニメーション画像が非常に人気となっており、Google+(グーグルプラス)をスポンサーに迎え、「GIF Feed」というカテゴリーを開設するまでになっている。

このようなリスト記事を強みに成長を続けるバズフィードは、現在300名以上のスタッフを抱えている。新興メディアでこれだけのスタッフを雇っていることには、マネタイズにも工夫がいることだろう。

広告については、企業からのスポンサード広告(ネイティブ広告)を展開している。40名ほどの広告制作スタッフで、2013年には600~700本の広告コンテンツを制作し、6000万ドル(約60億円)の売上を出している。2014年にはその倍の1.2億ドル(約120億円)の売り上げを見通しが立っているというから驚きだ。

●BuzzFeed Said to Expect 2014 Sales of Up to $120 Million(AdAge)

スポンサードコンテンツの事例を1つ取り上げる。同メディアでよく事例として取り上げられるものに、英ヴァージングループ傘下の携帯電話サービスを手掛けるVirgin Mobileの広告がある。この広告記事はFacebookでも7万いいね!を超えており、60万PVも読まれているそうだ。

バズフィードのYoutubeチャンネルではオリジナルの動画を数多くアップしており、ネットワークの合計は8億回再生を超えるほど。そのため、2013年2月には動画広告も仕掛けはじめた。すでに、約90万回再生のGEの動画広告、400万回再生を超えたペット用品のピュリナの動画広告などの企業向け広告で数字を取ることもできている。

「Upworthy」のトップページ

このようにバズフィードの勢いは増すばかりであるが、追随するバイラルメディアも出てきている。2013年最も注目を浴びたウェブメディアとも言える「Upworthy」だ。

2012年3月の設立されたばかりの2年目ほどのメディアだが、約1億人ほどの月間読者を獲得している。動画とタイトル、そして少しのテキストというシンプルな構成をとっていることが特徴だ。動画コンテンツのキュレーションは50名以上のキュレーターと編集者で行っている。

新興メディアが苦しむことが多いマネタイズに関しては、バズフィードを同じスポンサードコンテンツのという形をとっている。2013年には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団をスポンサーに「All 7 Billion」というカテゴリーを開設。世界の健康に関するトピックを発信している。今後のマネタイズの取り組みも注目したい。

このメディアの概要や成長の秘訣などに関しては、以下の記事を参照されたい。

●開設14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万! ~史上最速で急成長するバイラル・メディアサイト「Upworthy」の秘密(現代ビジネス)

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