[サッカー]
大野俊三「夢を叶えた本田圭佑の覚悟」

本田は子供たちの憧れ

 日本サッカー界にとって、2014年最初のビッグニュースは、本田圭佑のACミラン入団だったのではないでしょうか。しかも背番号は10番。「日本人が、最高峰のセリエAの名門クラブで10番をつける時代が来たのか」と日本サッカーの進歩を改めて実感しました。インテルの長友佑都も含めて、日本人がビッグクラブでプレーできることは、それだけ世界に日本サッカーが認められてきたということ。子供たちにも夢が生まれます。

 本田のストロングポイントは、力強さです。相手のプレッシャーを受けながらもボールをキープしてタメをつくれます。そこからスルーパスを通したり、個人で局面を打開できるのです。早速、試合では味方からのパスをよく受けていますし、結果も出始めています。今後、イタリアのサッカーに順応すれば、実力がさらに発揮されるでしょう。

 また、本田のミラン移籍で注目されたのが、彼の小学校時代に書いた文集です。「セリエAに入団します」という目標が書かれ、達成するためには「世界一練習しないとダメ」とあります。夢を叶えたいというだけではなく、叶えるためにどうするか。本田は目標達成までのビジョンをしっかりと描けていたのではないでしょうか。

 夢は願えばすべて叶う、という簡単なものではありません。本田のような“覚悟”がないと掴みとれないものもあります。ですから、子供たちには夢を持ち、それを叶えるためにどうするかを考えていってほしいと思います。また私たち指導者は「夢は何になりたいの? じゃあ、こういう練習を頑張ってやっていこう」などと助言してあげることも必要でしょう。本田には、今後も夢を叶えた“先輩”として、子供たちの憧れであり続けてもらいたいですね。