中国
2014年は「日本封じ込めの年」となる!? 日中の摩擦が激化するも、レフリーのいない東アジア情勢
新華社通信の春節特集ページ

時計の針を反対方向に戻したい習近平

1月31日、中国は午年の春節(旧正月)を迎えた。全土が一週間の大型連休である。中国国営新華社通信は、大晦日にあたる1月30日夕刻、「変革と挑戦 甲午の年がまたやってきた」と題した長文の記事を発表した。その骨子は次のようなものだ。

〈 1894年に中日甲午海戦(日清戦争)が発生して120年後の甲午年がやってきた。120年前の甲午年に、中日の近代海軍は正面衝突し、中国は敗戦した。まだ20代だった知識人の梁啓超は、感慨深げに記した。「ああ我が国の4000年の大きな夢が、実に甲午の戦いで始まってしまった」。この時、毛沢東は満1歳だった。

隣国の日本は時代の変化への準備を怠らず、明治維新を遂行し、鉄道を敷き、軍事改革を行い、新たな学制と行政司法システムを打ち立てた。松下幸之助はこの年に生まれた。

一方、世界最大の経済大国だった「中央帝国」は、1840年のアヘン戦争以来、地に堕ちたが、甲午戦争によって、衰退の深淵に突き落とされた。

60年後の甲午馬年は、1954年である。日本は敗戦国となり、中国は戦勝国となった。この年に、第1期全国人民代表大会第1回会議が北京で開かれ、初の憲法が誕生した。毛沢東とその同志たちは、強大な社会主義現代化工業国家を建設した。中ソも蜜月時代を迎えた。

この時、世界は冷戦の真っ只中だった。アメリカは水素爆弾を実験し、原子力潜水艦を始動させた。日本では安倍晋三が生まれた。

それから再び60年を迎えた。習近平は年初に、中央全面深化改革領導小組の組長に就任した 〉

この文章は、いまの習近平指導部の「心情」を、如実に反映したものだ。すなわち、世界最大の経済大国だった中国は、アヘン戦争で米英に打ちのめされ、日清戦争で日本に打ちのめされた。

そこで習近平主席は、時計の針を反対方向に戻したいのである。すなわち、まずは2014年の甲午の年に、日本を押さえ込む。そして1840年の庚子の鼠年から180年後の2020年の庚子の鼠年に、アメリカを抜いて世界最大の経済大国になる。こうして時計の針を逆戻りすることによって、「中国の夢」を果たそうというのである。

そのため、今年は「日本封じ込めの年」となるだろう。実際、具体的な動きは出始めている。

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