伊藤春香×長谷川幸洋×藤村厚夫×堀義人×瀬尾傑【第1回】エンタテインメントで終わっているテレビの政治討論番組を変えよう!
『生・ニッポン未来会議』より
左から、瀬尾傑氏、伊藤春香氏、長谷川幸洋氏、藤村厚夫氏、堀義人氏

「批判よりも提案を」、「思想から行動へ」、「リーダーとして自覚を」という3つの精神を掲げ、前向きな議論を繰り広げてきたテレビ討論番組「ニッポン未来会議」(BS-TBS、第一シーズンは放送終了)。

 いま日本が直面する政治や経済、社会問題だけでなく、番組そのものの新しい討論番組の形がテレビ討論、その先にあるメディアの未来を問いかけた。番組を企画にかかわった経営大学院『グロービス』の東京校にて、「ニッポン未来会議が変えるテレビ討論」をテーマに『生・ニッポン未来会議』と題した徹底討論を実施した。今回、その模様を紹介する。

スピーカーは、ジャーナリストの長谷川幸洋(敬称略、以下同)、スマートニュース執行役員の藤村厚夫氏、ブロガー・作家の伊藤春香(はあちゅう)、グロービス代表の堀義人、モデレーターを現代ビジネス編集長の瀬尾傑が務めた。

きっかけは「政治討論番組を何とかしてほしい」という政治家たちの声

瀬尾: 本日は「ニッポン未来会議が変えるテレビ討論」というお題をいただきまして、テレビ討論の未来や日本の政治とテレビの関わり、その未来についてパネラーの皆さんや会場の皆さんといっしょに考えていきたいと思います。

最初に堀さんにお話をお伺いします。この「ニッポン未来会議」では、堀さんがキャスターであると同時に、企画や構想の部分から関わっておられて提案をされているとうかがっているんですが、この番組を始めた狙いについてお話をいただけますでしょうか?

堀: 実は「ニッポン未来会議」の構想は2012年の5月くらいからずっと温めてきたものです。どういうきっかけがあったかというと、2012年の3月に青森で行われた第4回のG1サミットで、石破茂さんと前原誠司さんが討論をされて、いろいろ政界再編を思わせるような議論があったわけです。

そのときに僕が手を挙げて、政治家の皆さんが超党派で集まる場を作りますということを申しあげて、G1政治部会というのを立ち上げて、僕の家で行ったわけですね。この内容に関しては『週刊新潮』にすっぱ抜かれたのでもう言ってもいいかな、と思うんですが(笑)、その場には安倍晋三さんや石破さん、前原さん、細野豪志さんがいらっしゃって、僕の家で断続的に四半期に一回から半年に一回の会合を行ってきて、その間に政権が代わったりしたわけです。

僕はその場で「インターネット選挙を解禁してくれ」といったことも言って、彼らもやると言ってくれたわけですが、一方で「こちらにも何かやってほしいことがありますか?」と尋ねたら、「討論番組を何とかしてほしい」というような意見が多かったんです。

「BSでそういう番組のようなものができないか」というような話があって、僕の最初の印象は「そうは言っても、時代はインターネットでしょう。BSテレビ放送がそれほど重要なんだろうか?」と疑問に思いました。僕自身、あまりテレビを見ないこともあって、そういうふうに思ったんです。

でも、調べてみると地上波がデジタル化されたあとにBSの視聴者数も多くなってきている、ということでした。キー局や放送エリアが関係ないから、全国津々浦々まで流される、視聴者数もインターネットと違う世代がけっこう多く集まっている、ということがわかってきて、「これはおもしろい」と思ったわけです。

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