ランサーズ秋好陽介『満員電車にサヨナラする方法』【第3回】「クラウドソーシングがインフラとして整備されることで世の中は変わる」

著者の秋好陽介氏

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秋好陽介『満員電車にサヨナラする方法』(ビジネス社)【第一章】より

「ないんだったら、俺が作るしかない」

私が現在のランサーズのビジネスモデルの原形となるアイデアを思いついたのは、まだニフティに勤めていたときのことです。

いろいろな新サービスを考えていたときに、ふと学生時代にインターネット上で初めて手にした5万円の感触を思い出しました。

「自分のように、インターネットで仕事ができたあの感動をいろいろな人に提供できないか」と思うと同時に、多くの働いている人たちも自分が感じているように、もっと自分の好きなこと、やりたいことを仕事にしたいのではないかと考えたのです。

そして、自分が感じたあの感動を働く人たちにも感じてほしい、自分の感動を共有したいと発想したのが始まりです。

そこから「自分の好きなことをしていたら、それが仕事になる。そんなサービスはないだろうか……」とネットで探し始めましたが、何時間検索してもなかなか見つかりません。そのうち日が暮れ、夜になり、私はひらすら探し続けました。暑い夏の夜のことでした。
冷房もつけずに作業していたため、室温が上がり、シャツにじんわりと汗がにじんできました。額から噴き出る汗をぬぐいながらひらすら検索しても一向に見つかりません。

そこで、はたと気づきました。

「そうか、ないんだ、そんなサービス。だったら俺が作るしかないよな」

そのとき私が発想したアイデアは自分の得意なことをネット上で発信し、そのスキルや特技に対してお金を払ってもいいという人が現れたら、そこでビジネスがマッチングできるというものです。現在行っているランサーズのサービスの原形となっています。「これが実現したら、世の中が変わるかもしれない」---その当時から、私には確信がありました。

『満員電車にサヨナラする方法』
秋好陽介
ビジネス社・1,470円

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*クラウド(CROWD:群衆)ソーシング(SOURCING:発注、委託)
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