ITトレンド・セレクト

ビットコインを取り巻く"サイバー・ゴールドラッシュ"の実態とは

2014年01月24日(金) 小林 雅一
upperline
〔PHOTO〕gettyimages

インターネット上の新たな決済手段、「ビットコイン(Bitcoin)」が投機対象として注目される中、一攫千金を狙う"サイバー・ゴールドラッシュ"が巻き起こっている。実際、発行枚数の上限が課せられたビットコインは一種の希少資源なので、これを発行する人たちは「金鉱堀り師(miner)」と呼ばれている。

●"Into the Bitcoin Mines" The New York Times, DECEMBER 21, 2013

ビットコインは一般に「仮想通貨」と呼ばれることが多いが、実際にはドルや円など正統な通貨との交換レートが激しく上下動することから、価値が(ある程度)安定的に保証された「通貨」と呼ぶには問題があるようだ。ただし商品売買などを通じて入手した後、すぐに使用すればレート変動の被害を受けるリスクは小さいので、決済手段としての将来性はあると見られている。

本来の主旨から外れてしまったよう

ただしビットコインがここまで注目されたのは、まさにその逆。各国通貨に対し、1年で100倍近くにまで交換レートが跳ね上がったこと、つまり完全な投機対象として人々の熱い視線を集めているようだ。

ビットコインは「ハッシュ(hash)」と呼ばれる、ある種のアルゴリズムに従うオープン・ソフトウエア、つまりコンピュータ・プログラムが作り出している(あらためて断るまでもないが、物理的な貨幣を鋳造しているわけではない。あくまでプログラムが算出する仮想的存在だ)。

当初、ビットコインがそれほど注目されていなかった頃は、このソフトを入手した人たちは通常のパソコンに「グラフィックス・ボード」と呼ばれるスピードアップ用の基盤を追加してビットコインを作り出していた。つまり、その程度の工夫で十分に事足りたのである。

次ページ ところがビットコインへの注目度…
1 2 3 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事