『一度、死んでみましたが』---重度くも膜下出血から生還したコータリンの、なんとも"いとおしい"闘病記

文・田中知二(集英社『一度、死んでみましたが』担当編集者)

この本を一言で表す言葉を探していた。一年以上も、神足裕司、いや、コータリンの原稿取りをして、ほとんど暗記してるくらいの本なのに。なんだろうこの読後感は。

昨年の暮れ、広島でサイン会。その後、出版記念パーティーをした。パーティーは、約20年司会を務めた中国放送の『Eタウン』の関係者、修道高校の同級生をはじめとする広島の友人たちが集まったアットホームな会。出席者のほとんどが、こんなに笑って、こんなに泣いた出版記念パーティーあっただろうか。

そんな中で、中国放送の徳光局長の挨拶。

「この本を、何度も何度も読み返しました。神足さんが書いたからというわけではなく、その度に感じる事を言葉にしてみました。その言葉はたまらないほどの、いとおしさです」

探していた言葉が、やっと見つかった。"いとおしさ"だった。

2011年9月3日。19時15分広島空港発のANA686便。羽田空港到着間際に異変は起きた。着陸を待って待機していた救急車で東邦大学医療センター大森病院に搬送された。くも膜下出血、重篤なグレードⅤで意識は混濁。緊急手術となった。

飛行機のなかで、頭痛がしてきた。
気分が悪くなって戻して、横になるボク。
すべてが細切れで、スローモーションのように止まっている。
頭が痛い、気持ちが悪い。
これは、ただごとではない・・・。 (その日のこと)

一度、死んでみましたが
著者= 神足裕司
集英社刊 / 定価1,260円(税込み)

◎内容紹介◎

重度くも膜下出血に倒れた人気コラムニスト、神足裕司。絶望的な状態から奇蹟的に回復し、神足は命と正面から向き合う日々を綴ることで、コラムニストとして再生を遂げる。書くことが、生きること---涙と笑いのスーパー闘病エッセイ!

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