ポスト・スマホ色が鮮明となった今年のCESは「スマホ連携」がキーワード

2014年01月17日(金) 小池良次(Ryoji Koike)
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コングロマリット化を訴える日本の家電大手

テレビやパソコン、プリンターなどの伝統的な家電市場で高い競争力を誇ってきた日本メーカーは、ここ数年業績面で厳しい状況が続いている。こうした状況を脱却するため、「脱伝統家電」へと日本の大手も向かい始めている。

基調講演を行うソニーの平井一夫社長

たとえば、CES初日の基調講演にたったソニーの平井一夫社長は、その姿勢を鮮明にしていた。家電大手のキーノート・スピーチといえば、大型テレビの紹介は欠かせない。しかし、平井社長の講演ではテレビどころか、家電製品のデモンストレーションは一切なく、スライドを使って簡単に触れる程度にとどめた。

逆に、ソニー製品の開発ポリシーを細かく説明し、同社が「いかに創造性を織り込むか」に腐心している点を強調した。また、新ネットワーク・ゲーム・サービス「プレイステーション・ナウ」やインターネット放送への参入を明言するなど、サービス分野での事業拡大を強調した。

まだまだ同社にとって「テレビのソニー」というレッテルは重い。しかし、そうした伝統的な家電が伸び悩むなか同社はサービス事業を拡大し、コンテンツ・ビジネスから金融まで幅広い分野を取り扱う国際的なエンタテインメント系企業へと脱皮している。

これはソニーだけの動きではない。昨年CESで基調講演を行ったパナソニックの津賀一宏 社長も、こうした脱伝統家電の動きを訴えており、日本メーカーの基調となっている。

インテルのイノベーション賞で日本人がグランプリ

元気を取り戻しているのは大企業ばかりではない。今回のCESでは、創造性豊かな日本人の存在も注目を浴びた。

たとえば、半導体チップの大手インテルがおこなった基調講演で、同社開発コンペのグランプリを受賞した㈱しくみデザインの中村俊介氏が紹介された。

グランドプライズ受賞で壇上に立つ中村氏
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