ポスト・スマホ色が鮮明となった今年のCESは「スマホ連携」がキーワード
ズラリと並んだウェアラブル・グラス(以下写真はすべて筆者提供)

先週、ネバダ州ラスベガス市で国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が開催された。今年は出展社数が3,000社を超え、来場者数も延べ15万人を超える米国最大級の展示会となった。

そこで今回は、車メーカーが過去最大の出展社数に達するなど、話題にあふれた今年のCESを総括してみたい。前半は全体トレンドの分析を行い、後半はCESを舞台に活躍する日本人起業家を追ってみよう。

スマートフォン、タブレットの息切れが鮮明に

巨大なコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)は単なる見本市という枠を超え、ハイテク商品のトレンドを見極める重要なイベントともなっている。

たとえば、今年はラップトップなどのパソコン展示がほとんどなくなり、昨年に比べるとスマート・フォンの展示量も減っている。逆に、ネットワーク家電や運動時の体調を監視するモバイル・ヘルス・モニターなどの展示が増えている。また、スマート・ウォッチや消費者向けロボット、3Dプリンターなども今年から本格的な展示スペースを確保した。

2008年頃から情報家電の牽引車になったスマホだが、今年はその成長に陰りが見えている。全米家電協会の予測では昨年まで前年比売上比較で二桁成長(13年27%)を続けてきたスマホは、2014年いよいよ一桁成長(6%)へと転落する。これはスマホの大衆化とともに低価格機種が中心となるためだ。

かつては700ドル前後だったスマホも、現在は平均で200ドル台。100ドルを切る廉価機種も増えている。タブレットもスマホと同様の傾向を示しており、昨年は前年比30%増と大きく伸びたが、14年はスマホ同様9%と一桁成長に落ちる。

大手メーカーはスマホ・タブレットに頼れなくなることから新分野の開拓に力を入れ始めている。この状況を反映し、今年のCESではスマート・ウォッチやウェアラブル・グラス、白物家電のネットワーク化、自動車のインフォテイメントなど例年にない多様な展示を促したといえるだろう。

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