今月は、ゼニス、ニクソン、タグ・ホイヤーの新作をご紹介!

Text by Tetsuo Shinoda
Photographs by Takashi Nishizawa(flat)

ZENITH パイロット アエロネフ タイプ 20 "アニュアルカレンダー"
DATA ●ステンレススティールケース&アリゲーターストラップ、ケース径48mm、自動巻き、10気圧防水、¥997500、発売中。LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス 03-5524-6420

航空時計の名門が証明した
大型腕時計の存在価値

スイス屈指のマニュファクチュール、ゼニス。その名声は、非常に優れたクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」の実力によるところが大きい。しかし彼らにはもう一つ優れた歴史的遺産があった。それがパイロットウォッチだ。1909年に英仏海峡をはじめて飛行機で横断した飛行士ルイ・ブレリオが使用したことでゼニスの名声は一気に高まり、その功績からダイヤル上に"PILOT"と明記できる唯一の時計ブランドとなったのも、輝かしき歴史の1ページである。

同社では2011年からパイロットウォッチに再び光を当て、矢継ぎ早にリリースを開始する。特にパイロットが懐中時計を腕に巻いて使っていた20世紀初頭のスタイルを投影する『アエロネフ タイプ 20』は、レトロな雰囲気と本物が持つ重厚感があいまって、あっという間に人気シリーズとなった。

今回紹介するのは、クロノグラフとアニュアルカレンダーを搭載したモデル。アニュアルカレンダーとは、月ごとの日数の異なりを自動的に判断してカレンダー表示する上級機構。閏年の3月1日のみ調整が必要だが、それ以外は手間なしで使える。ケース径は48mmとかなり巨大で、リュウズは操作性を考慮した大きなタマネギ形を採用しているため腕元をかなり主張してくれる。コンサバな時計が目立つ昨今だが、歴史的背景さえあれば存在感のある時計も十分に楽しめる。洗練されたデザインもあって悪目立ちは皆無だ。むしろパイロットウォッチのオリジンであるゼニスからすれば、このサイズこそ"本物の証"なのである。