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第2部 業績アゲアゲ、給料もアゲアゲの会社
ぶち抜き大特集強いニッポンの「2014年」が丸ごとわかる
V字回復した日立〔PHOTO〕gettyimages

三菱商事、マツダ、JT、三井物産、日立製作所ほか
新社長誕生で生まれ変わる会社もある/自動車業界はまだまだ伸びる/
中小企業のサラリーマンにも給料アップの恩恵がやってくる

生まれ変わる日本企業

「今年は日本経済復活の正念場となるでしょう。これまではアベノミクスの景気刺激策や黒田日銀の異次元の金融緩和による円安→株高の恩恵を受けて業績を上げた企業が多かった。しかし、今年はその恩恵を企業の血肉とし、チャンスをつかむ年。企業の本当の実力、経営者の本当の手腕が試される年なのです」(立教大学経済学部長・郭洋春教授)

バブル崩壊から約20年、日本企業はリーマンショックなどの危機や円高デフレ不況に苦しみながらも構造改革に勤しみ、じっとこの日を待っていた。'14年は日本が復活し成長する一年。大きな転換点となる年だ。

この節目となるであろう一年を前に、新たなリーダーを迎え、チャンスを活かそうとしている企業がある。

まずは日立製作所だ。

'09年3月期に約7800億円という日本製造業史上最大の最終赤字を計上。健全だった日立の財務の信頼は一瞬にして吹っ飛び、倒産も現実味を帯びる中、火中の栗を拾う形で'10年に中西宏明社長が就任した。

M&Aや子会社売却など事業転換で'11年3月期には約2400億円の黒字を達成。瀕死の日立を甦らせた。その中西社長も今年4月で就任5年目。トップの若返りを望む声が出ている。

「齊藤裕執行役専務と東原敏昭執行役専務が次期トップの有力候補です。齋藤氏は(日立内の事業カンパニー)情報・通信システム社の社長を昨年4月から担当。それ以前もインフラシステム社の社長を務めており、日立の成長戦略の『社会イノベーション事業』に精通している。また東原氏もインフラシステムの海外売り込みに辣腕をふるった。いずれも中西氏に負けないリーダーシップの持ち主です」(業界紙記者)

事業統合が完成し、いよいよ本格的な攻勢に出るのが新日鐵住金だ。'12年10月に新日鐵と住友金属が統合。世界第2位の鉄鋼メーカーとなった。世界的な景気回復の恩恵も受け、業績は急回復したが、統合作業に目処がついたタイミングで宗岡正二会長と友野宏社長のツートップが交代すると目されている。

「後継候補は樋口眞哉副社長と太田克彦副社長。営業畑出身の樋口氏は北米、南米、東南アジアなどでM&Aを指揮し、多くの海外事業を開拓した実力派。財務畑出身の太田氏は中期経営計画を策定したほか、ニューヨーク駐在経験がある。共に旧新日鐵きっての国際派で、激しさを増すグローバル競争下でも頼りになる」(全国紙経済部記者)

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