米国のエリート大学が「奇抜」な小論文を入試に出すワケは?

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

2014年01月21日(火)

「もし選べるとしたら、ロボット、宇宙人、恐竜のうち、誰を育ての親に選びますか?」

これは哲学者、マイケル・サンデルの母校として知られるブランダイス大学の過去の入試問題だ。米国では入試の小論文において、このような奇抜な問題を出す大学が増えている。

シカゴ大学は2013年、「あなたが一番好きなジョークを、面白さを損なわずに説明してください」という問題を出題。タフツ大学は、ラッパーのドレイクによって広まった「『YOLO』の意味を説明せよ」という問題を出し、話題になった。

こうした問題を「自分のクリエイティブな面をアピールできるチャンス」と歓迎する高校生もいるが、あくまで少数派だ。ミシガン州の高校でカウンセラーを務めるジョン・ボショヴェンは「学生の多くは機械的に作業をこなすタイプ。優秀な子でも、こういうゲームに参加したいとは思わない」と指摘する。

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

では大学側の狙いは何なのか。それは優秀なだけでなく、独創性も持ち合わせた学生を入学させることだ。近年、一流大学に出願してくる学生のほとんどは、成績優秀で課外活動にも励んできた優等生ばかり。その反面、独自の考えかたができる学生はそれほど多くない。そのため、大学は奇抜な問題を出すことで、クリエイティブな学生を見つけたいと考えているのだ。

また大学は、小論文の設問をコミュニケーションの一つとも捉えている。課題を通して大学の特色を学生に伝え、大学に合った優秀な学生を獲得したいわけだ。シカゴ大学のジョン・ボイヤー学長はこう説明する。

「私たちは学生に挑戦するチャンスを与え、彼らがそれをどう乗り越えるかを見たいと考えているのです」

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