砺波洋子 第1回 「中国算命学の干支をみると立木先生とシマジ先生はまさに運命共同体なのです」

撮影:立木義浩

<店主前曰>

昨年の暮れ、わたしが使う万年筆の特別顧問でもある足澤公彦からお伊勢参りに行かないかと誘われた。しかも同行者が豪華メンバーなのだ。去年の10月にこのネスプレッソ・ブレーク・タイム・アット・カフェ・ド・シマジに登場してくださった妖艶なお福さんと、今回のゲストである中国算命学研究の泰斗、砺波洋子先生の4人での参拝であった。

初日に外宮先拝を済ませ、2日目は日の出とともに宇治橋を渡り内宮の神域へと向かった。五十鈴川の清冽な流れを眺めながら最初にお参りしたところは、正宮を詣でる前に参拝すると天照大御神に願い事を取り次いでくれることから「おとりつぎさま」と江戸時代から称されている滝祭神(タキマツリノカミ)であった。

わたしは少年時代からお伊勢参りには父母とよく行ったものである。伊賀上野にわたしの先祖の墓があったのでお墓参りのついでに寄っただけだったが、けれどオヤジもオフクロもシマジ少年をここまで連れてきてくれたことはなかった。毎回いきなり内宮に参拝したものである。

今回は砺波先生と一緒にきてよかったとつくづく思った。先生はいろんな神さまの名前をまるで親戚のおじさまの名前を語るかのように教えてくれた。続いて風日祈宮(カザヒノミノミヤ)を参拝した。この神さまは風雨を司る農耕の神さまである。

いよいよ参道を進み、酒の神さまを祀る御酒殿神(ミサカドノノカミ)や神饌を調理する忌火屋殿(イミビヤデン)、正宮に供える神饌を調理する儀式を行う御贄調舎(ミニエチョウシャ)などをまわり、天照坐皇大御神(アマテラシマススメオオミカミ)がお祀りされている正宮へと石段をあがって行った。

平成25年10月、20年に一度の式年遷宮が無事に終わり奉祝気分で大賑わいの伊勢神宮であったが、社殿の全容はわからなかった。日頃シングルモルトを通して、長年にわたって熟成されたものの尊さをありがたく味わう習慣はあるが、造営されたばかりの社殿から発せられる忌々しくも淸浄なるものの奥深さを一瞬考えさせられた。

「神さま、今年も数多くの新しい素敵な出会いに恵まれました。そしてよき仕事を立派に全うすることができました。また来年もサロン・ド・シマジに心地よい風が吹きますように」とわたしは砺波先生の隣で神恩感謝した。

***