金融・投資・マーケット
円は下げ過ぎか? 2014年も円安・ドル高傾向が続くと予想
〔PHOTO〕gettyimages

2013年の為替市場を振り返ると、主要通貨の中で最も下落幅が大きかった通貨の一つは円だった。円に関しては、日銀の"異次元の金融緩和策"を背景に、デフレ状況からの脱却が標榜されたことが下落の要因の一つになった。

それに加えて、日本の貿易収支の赤字体質が定着しつつあることも、為替市場で円の需要を低下させる重要なファクターになっている。米国の金融緩和策縮小のトレンドを考えると、今後も基本的には円安傾向が続くと見られる。

一方、昨年末から年初にかけて、為替市場では円を買い戻す動きが見られたこともあり、円がやや強含みの展開になっている。市場関係者の中には、「下がり過ぎた円の調整局面」との指摘も出ているようだ。

投機筋の利益確定の円買い

足元の為替市場を見ると、参加者の少ないマーケットの中で、ヘッジファンドなどの利益確定の動きが出ている。元々、大手投資家の多くは、ドル買い・円売りのポジションをかなり保有しており、どこかで利食いのタイミングを狙っていた。

例年、日本企業の決算期である3月末に近づくにしたがって、大手機関投資家が手持ちの外債を売却して利益ねん出を行うことが多い。今年もそうしたオペレーションが出るとすると、一時的に円の買い戻しの動きが鮮明になることが考えられる。

ヘッジファンドなど投機筋とすれば、そうした益出しのドル売り・円買いが出始める前に、含み益を実現させておく方が有利だ。年末以降の円買いのオペレーションの背景には、そうした思惑があったと見られる。

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