nanapi代表取締役・古川健介
「インターネットを通じて、情報を提供し、人々の生活を変えていく」

81世代の起業家たち
左上から、CommunityFactory松本氏、sumally山本氏、pixiv片桐氏、Lancers秋好氏、Cyta.jp有安氏、nanapi古川氏、左下から、バーグハンバーグバーグシモダ氏、UZABASE梅田氏    PHOTO:瀧澤晃一

2013年某日、「+81 Restaurant」に、1981年生まれの起業家たち8人がタキシードで集まった。81世代の彼らは、不定期的に集まり、近況を報告し情報交換をすることでお互いに刺激を与え合っているという。

その81世代の起業家のひとり、古川健介氏(32)。

ユーザーの生活の知恵が集まる情報共有サイト「nanapi」を運営する株式会社nanapiの代表取締役だ高校時代からインターネットに触れ、ウェブサービスを作っていた古川氏は、大学在学中に起業。卒業後、リクルートに就職し、副業的に様々なウェブサービスをつくり、2007年、在職中に会社を立ち上げた。その後、2009年、事業に専念するためリクルートを退社、nanapiを本格始動させた。

nanapiでは、野菜の保存方法から、防災対策、旅行のおすすめスポットに、恋愛の必勝法…暮らしの知恵から、人間関係、美容・健康、ビジネスノウハウまで、ユーザーたちが投稿した“ライフレシピ”が共有されている。その数は10万件を超え、月間6000万PV,ユニークユーザー1800万人、まさに「How To(やり方)」の百科事典のような存在だ。

nanapiと古川氏の現在地、その先に見ている世界とは−−−

nanapiHPより

受験生時代の原体験

こんにちは、nanapiという会社をやっております、古川健介と申します。

僕はインターネット上でサービスを創るということをずっとやっているのですが、そもそものきっかけは受験生の頃でした。

2000年に僕は受験に失敗し、浪人をしたのですが、そのときにインターネットで受験系の情報を探したのですね。しかし、残念ながら、全然ネット上に情報がない。たとえば、予備校に通うと、どの先生がいいとか、どの参考書がいいとか、あの大学は最近こういう問題の傾向がある、ということが多く流通していたのですが、インターネット上にはほとんどなかったのです。

受験というものは、とにかく情報が勝負です。良質な情報を持っていないと、非効率な勉強をしてしまうことになります。しかし、その情報がネット上にないと、進学校の人や、友達が多い人が有利になってしまいます。

これは不便だ、と思いました。そして、不平等だとも。

そこで、素人ながら、自分でWebページを作りました。「ミルクカフェ」というサイトです。匿名掲示板なのですが、受験情報に特化していました。

これが瞬く間に受験生の間で話題になりました。そして、すぐに月に1000万pvを超えるサイトになりました。投稿数も1日5000件を超え、様々な情報が集まるようになったのです。

これはすごい、と。場を創るだけで、情報を持った人たちが、情報を必要な人たちに提供するようになったのです。そのことで、情報の格差がなくなり、平等に知識を得ることができるようになったのです。

おかげ様で僕は大学受験にも成功しました。勉強もそこそこに、ミルクカフェの運営をずっとやっていたのですが、ミルクカフェで得られる情報だけで、かなり有利だったと思います。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら