下馬評で〝候補乱立〟の都知事選、安倍官邸が推すのは舛添氏?

来年1月23日告示・2月9日投開票の東京都知事選。告示日直前まで名乗り上げない「後出しジャンケン」が圧倒的に有利と言われる中、それでも都知事選出馬が取り沙汰される人物の名前だけが先行、報道されている。

川淵三郎氏「後継」へ動くも、早合点だった猪瀬・石原サイド

そもそも筆者は、12月19日午前に東京都庁で行われた猪瀬直樹・前知事の辞任会見をテレビで観ていて違和感を抱いた。それは、「徳洲会による東京電力病院買収計画が発覚したことを受けて辞職を決断したのか」という記者団の質問に対して、猪瀬氏が「直接関係ない。石原慎太郎前知事や(猪瀬陣営の)選対本部長だった(日本サッカー協会最高顧問の)川淵三郎氏と相談して決断した」と答えた件である。

なぜ、川淵三郎氏の名前が取って付けたかのように挙がったのか、という疑問を持った人は少なくないはずだ。そこで取材してみた。なんと、猪瀬氏は後継知事に川淵氏を据えて、退任後も自分の影響力を残そうと考えていたというのである。もちろん、「川淵後継」案は事前に石原氏に伝えられ、了承を得ていたというのだ。

ここからが面白い。日本維新の共同代表の石原氏は辞任会見の前日午後、同会国会議員団の平沼赳夫代表を伴い、首相官邸で安倍首相と昼食を共にしながら会談した。その際、「都知事選は川淵で行きたい。年齢はいっている(77歳)が、日本サッカー界のドンであり、世界的に名前も知られている。(2020年の)東京五輪のムード盛り上げにも結び付く」と述べたところ、安倍首相は「それは面白いですね」と答えたという。

石原氏はそれを「了承」と受け取り、猪瀬氏に伝えた。ところが官邸側は、石原・猪瀬ラインが翌日の辞任会見で川淵氏を後継指名する意向だと知り、あわてて火消しに走った経緯があったというのである。

だから猪瀬前知事は、悔しさ半分の気持ちからか川淵氏の名前を思わず挙げてしまったというのが、筆者の情報源の解説だ。まさに辞任会見で自らを「(いわゆる政務=政治については)大変アマチュアだった」と評したが、政府・与党が次期都知事候補に川淵氏を推すだろうと考えたことこそ、アマチュア(=政治家失格)の証しではないか。

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