告発 日本人トップ(牛嶋星羅)を代表に選ばない卓球協会の暗部
自分の名が入ったユースオリンピック世界予選会招待選手一覧を持つ牛嶋星羅と顧問の平亮太氏〔PHOTO〕濱﨑慎治

「悔しい。国際卓球連盟から招待選手として私の名前が出ていましたし、この大会に出るため卓球留学を決意したので」

肩を落として話す牛嶋星羅。埼玉県の正智深谷高校卓球部に所属する、16歳の高校1年生だ。彼女が目指していたのは、来年8月、中国・南京で開催される第2回ユースオリンピック卓球競技。その出場選手を決める世界予選会の招待選手に彼女は日本人として唯一名を連ねていた。ところが、日本卓球協会による不可解な〝裁定〟で予選会に出場できなくなってしまったのだ。彼女を指導する卓球部顧問の平亮太氏が話す。

「熊本県の中学生だった彼女の才能を見出し、卒業と同時に卓球留学してもらって指導しています。テレビなし、ケータイなしの卓球漬けの日々です。すべては、ユース五輪に出場するためでした」

牛嶋は、国際卓球連盟が指定する今年6月以降に開催された6大会、その名も「南京への道シリーズ」で日本人トップのポイントを獲得し、日本人選手が男女1名ずつしか選ばれない世界予選会に出場する権利を得た……はずだった。だが、日本卓球協会がいつの間にか選考基準を変更していたため、別の選手が予選会に出ることになってしまったのだ。

日本人トップの成績ながら、世界の舞台に立てないのはあまりに理不尽だ。その背景にあるのが、卓球協会と「JOCエリートアカデミー」(以下、アカデミー)の関係だという。卓球専門誌記者が言う。

「国際競技力向上を謳って'08年に設立されたここは、小学校6年生時点でのトップ選手を選りすぐって入れ、中学1年から高校3年までの6年間、英才教育を行う組織。現在、卓球部門では17名が所属していますが、牛嶋は中学入学後に頭角を現したため選ばれなかったのです」