榊原英資『これから7年、先読み! 日本経済』~第2回~
3〜5年のうちに日本の国債が暴落することはないが・・・

榊原英資『これから7年、先読み! 日本経済』第1章より一部抜粋

3〜5年のうちに日本の国債が暴落することはないが・・・

著者の榊原英資氏

消費税については、第3章で改めて論じますが、ここでどうしても強調しておく必要があるのは、日本経済の将来を考えれば、現在の財政状況を続けるわけにはいかない、ということです。

いま、国債・借入金・政府短期証券の残高を合計した「国の借金」が1,000兆円を突破しました。

2013年度の政府予算フレームは、丸めた数字で歳入が93兆円。内訳は税収43兆円・その他収入4兆円・公債金43兆円・年金特例公債金3兆円です。公債依存度という「借金依存度」は実に46.3%に達しています。歳出の93兆円のうち国債費という「借金返済額」は22兆円で、一般的な経費として使うことができるのは70兆円強にすぎません。

12年度の当初予算は、歳入が90兆円で税収42兆円・公債金44兆円でしたから、基本的な構造は同じです。自民党政権だろうが民主党政権だろうが、46~47%を国債という借金に依存する政府予算のフレームに変わりはないのです。

ところで、消費税を5%から10%に上げたとき見込まれる税収増は10兆円程度です。だから、年42〜43兆円の借金を32〜33兆円程度まで減らせるだけで、まだまだ国の赤字は巨大なままです。

結論は明らかで、将来的には消費税を15~20%くらいまで引き上げなければ、日本国はやっていけません。現在そんな財政状況にあるわけですから、消費税の増税はどうしても避けられないことなのです。

いままでのところは、国の借金が1,000兆円まで積み上がっても、まだ何とかなっています。では、この状態を借金1,500兆円、2,000兆円とずっと続けていくことができるかといえば、絶対に無理です。

『これから7年、先読み!日本経済』
著者=榊原英資
アスコム  / 定価1,050円(税込み)


◎内容紹介◎


アベノミクスによる円安株高、消費税増税、東京五輪開催決定・・・。大きく動き出した経済、この回復基調は続くのか。日本のひとり勝ちはあるか。為替を知り尽くした「ミスター円」が、日本と世界の未来を先読みする!

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