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2013年12月27日(金)

クラウドワークス吉田浩一郎『世界の働き方を変えよう』~第1回~
パイオニアへの就職、そして忘れられない先輩の言葉

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吉田浩一郎『世界の働き方を変えよう』(総合法令出版)第二章より抜粋

パイオニアに就職、営業マンとして再起を志す

著者の吉田浩一郎氏

1999年4月、大学を卒業してパイオニア株式会社に入社した。

大学時代も勉強をしていなかったという点では中学高校時代とさして変わりなく、必然的に就職活動においても大学受験と同様に戦略が必要だった。筆記試験がなく、面接だけで選考してくれる企業を選んで受けた結果、内定を出してくれたのがパイオニアだ。

私が入社した当時は、カーナビ全盛期だった。デジタルメディアではちょうどCD‐ROMからDVDへの移行期にあたり、容量が大きくなった分、カーナビの機能もまた劇的に充実していった時期だ。今でこそ、車を買えば当たり前のようにカーナビが純正品としてついてくるが、当時カーナビはオプションで買うものだった。それを車につけているのがいわばステイタスだったのである。

パイオニアの内定が出てから入社する4月までの間、パイオニア製品が置いてあるオートバックスやイエローハットといった自動車用品量販店で「販売応援」という形でアルバイトをしたのだが、パイオニア製のカーナビがびっくりするほどよく売れた。ここで私は、営業に目覚めるのである。

実は私は就職活動を始める際に、大学の先輩にいろいろ相談をしていた。そうした中で繰り返し言われたのが「おまえは営業に向いている」だった。当時の私は営業とはどういう仕事なのかすら全然わかっていなかった。ただ、自分をよく知る複数の人が向いていると言うのなら、きっとその通りなんだろうと考えた。

そもそも企業に就職しようと思ったのは、社会を知らなかったばかりに200万円もの借金を背負い、好きな演劇を続けることができなくなったことがきっかけである。だから私は腹を括って、好きなこと、やりたいことをやろうという考えをきっぱり捨てた。これからは自分のやりたいことではなく、社会の中で自分に向いていることを徹底的にやってやろう。そして社会というものを知ってやろう。そんな思いだったのだ。

今になれば実に当たり前のことなのだが、社会人になってすぐに自分のやりたいことを自由にやれると考えるのは大きな間違いである。新卒で入社して、それまで自分が抱いていた仕事のイメージと大きなズレがあると「自分のやりたいことはこんなことじゃない」などと悩む人は多いが、その人たちはずいぶん損をしていると思う。社会の仕組みすらわかっていないのに、自分のイメージ通りの仕事などできるはずがない。

その点、当時の私は腹の括り方が半端ではなかった。失敗をバネに、是が非でも這い上がってみせるという固い決意があった。だからまったく何もイメージできない営業という仕事をあえてやらせてほしいと入社前の面接の段階からアピールしていたのである。

世界の働き方を変えよう
著者= 吉田浩一郎
総合法令出版/1,470円(税込み)

◎内容紹介◎

「最短15分で仕事のマッチングが可能に」「最年長ユーザーは85歳」「会員登録は世界135カ国」「フリーランスにも正社員と同じ福利厚生を提供」等々、「時間と場所を選ばない新しい働き方」を実現するための様々な斬新な取り組みを打ち出している株式会社クラウドワークス。
本書は、前半でもともとは役者志望だった創業者・吉田浩一郎氏が様々な紆余曲折と挫折を経て、クラウドワークス創業1年余でクラウドソーシング業界トップに躍り出るまでの経緯と秘訣を明らかにし、後半で世界的に勃興するクラウドソーシングビジネスの最新事情と、多様化する21世紀のワークスタイルの中で、ビジネスパーソンがどのように仕事と向き合っていくかを提言。巻末にライフネット生命保険社長・岩瀬大輔氏との特別対談を収録。

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