山田まさる「超PR思考ノート」

もはやメディア・リレーションズでは生き残れない。PRパーソンは生まれ変わる覚悟が必要だ! 【第1回】ブランデッド・ストーリーテリング

2013年12月20日(金) 山田 まさる
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PRパーソンはどう進化していくべきか

まもなく2013年も終わろうとしています。手前味噌ですが、先週、毎年恒例の「レビュー」を行いました。年末に1年間の仕事を全社で振り返り、みんなで議論し、投票して、もっともすぐれた仕事を表彰する弊社の行事です。

年間160を超えるプロジェクトの中から選りすぐりの13件がノミネートされ、発表されました。その一つひとつがユニークで優れたマーケティング成果をあげていました。当然、内容は社外秘ですが、ここで皆さんにも紹介したい!ぐらい、面白い話ばかりです。

振り返ってみると、ここ最近、私が取り組むPRの中身は大きく変わってきています。そして私個人も、自分が取り組んでいる仕事の変化を実感し、楽しんでいます。

自分が取り組んできた仕事が変化していくことは、一見すると厳しいことのように思えるかもしれませんが、私はそうは思いません。自分たちの仕事が揺さぶられ、ふるいにかけられて、その結果、仕事の本質や真理が少しずつ明らかになっていくからです。それを体験して、理解していくプロセスが楽しいのです。先週、13件の仕事を振り返ったのも、本質や真理に近づくためなのです。

2014年に向けて、これからのPRパーソンはプロフェッショナルとして、どう進化していくべきか、ということをこの連載の中で少し整理して書かせていただければと思います。これは2013年のレビューであり、来年に向けた抱負でもあります。

今や企業も生活者も、n対nの関係の中にある

いま、PRパーソンは大きな岐路の前に立っていると思います。これからのマーケティングをどう見渡して、どう向き合っていくのか。これについて大きく3つの要素から論じます。

1.ブランデッド・ストーリーテリング:「ことを語るストーリテリング」
2.アウトバウンドとインバウンド:「配る仕事」「集める仕事」
3.データドリブン

実はこの3つのテーマは、これまでのPRの定石を覆すものばかりです。これまでのPRパーソンの強みや鉄則を否定することになりかねない話です。でも、いいのです。進化のため、脱皮を促すための刺激なのですから。

メディア環境が激変し、消費者との情報のやりとり(発信と受信)のスタイルが様変わりした今、旧来の武器や装備では、わが身を守ることができないと覚悟を決めるべきでしょう。なおかつ、付け焼刃の「デジタル対応」では生き残れないことも明らかです。私は発想を転換する必要性をひしひしと感じています。

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