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サラリーマン読み物 武田薬品に外国人社長英語ができない中堅幹部はどうなるのか?

日本企業のグローバル化は着々と進んでいる。あなたの会社にも外国人の社長がやって来て、英語でコミュニケーションをとる日がくるかもしれない。英語ができない人間は、もはや必要ないのか!?

クビになるかも

「どの日本企業にも、いまやいつ自分の会社に、外国人社長がやって来てもおかしくない時代となりました」

こう語るのは、経済ジャーナリスト・塚本潔氏だ。

昨今、日本企業のグローバル化の兆候は、あらゆるところで見られる。その最たる例が外国人社長の登用だ。

日産のカルロス・ゴーン社長、ソニーのハワード・ストリンガー元社長、オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長……。

11月30日、国内最大手の製薬会社・武田薬品工業も、世界6位の英製薬会社大手グラクソ・スミスクライン(GSK)のグループ会社社長クリストフ・ウェバー氏(47歳)を、来年6月に社長に迎えると発表した。

前出の塚本氏が指摘する。

「自分の所属する会社に外国人社長が就任したとき、日本企業が直面する一番の問題、それは言うまでもなく英語という言葉の壁です」

想像してもらいたい。もし、外国人の上司がやってきて、英語でコミュニケーションをとらなければならなくなったら—。

「グローバル企業と呼ばれる会社なら、英語ができることは最低条件です。それだけでなく、外国人と交渉の際、かけひきができるくらい高度で、質の高いコミュニケーションを取ることが重要になってきます」(神戸大学経済経営研究所リサーチフェロー・長田貴仁氏)

武田薬品にとって、外国人がトップに就くのは、創業232年で、初めてのケース。それだけに、英語ができない中堅幹部は、ますます自分の英語能力が問われることに戦々恐々とし、頭を悩ませているという。同社の中堅幹部の一人が明かす。

「中堅幹部で英語が話せない人は、給料も上がらないし、出世は絶対にできません。英語ができる若手にどんどん抜かれていくでしょう。それだけならまだしも、英語ができないことでクビに追い込まれるような日が来るかもしれないという噂まで立っています」

日本国内で働いている限り、まさか英語ができないくらいでクビになることはないと、タカをくくっているかもしれない。だが、冷や飯を食わされることは十分ある。