経済の死角
2013年12月20日(金) 

シェール革命と世界のカーボン・ニュートラル・マスタープラン

アゼルバイジャンで建設中のカザール・アイランドとその完成イメージ(筆者提供)

文/ 石田和靖株式会社ザ・スリービー代表取締役)

二酸化炭素排出量の少ない社会を目指して

いま世界ではいろいろな国でカーボン・ニュートラル・マスタープランが動き出している。「カーボン・ニュートラル」とは、直訳すると「炭素(カーボン)が中立(ニュートラル)」になることだ。何かを生産したり、人類が活動を行った際に排出される二酸化炭素と、吸収される二酸化炭素を同じ量にしようという意味合いである。

つまり、社会に多大な影響をもたらす地球温暖化を和らげることを目的として、その原因である温室効果ガスの大きな割合を占める二酸化炭素の排出量が少ない社会を構築することが、世界的なテーマとなっているのだ。

そういった取り組みを、街全体の機能やコンセプトとして動かしてしまおうというのが、カーボン・ニュートラル・マスタープランだ。これは、石油のピークアウトに強い危機感を抱く産油国を中心とした計画も多く、総事業費やコンセプト・斬新なアイデアなどその規模感には非常に圧倒される。

また、既存の都市を作り替えるというよりも、何もないところに新たに建設される都市計画が多く、真っ白なキャンパスに1から色を置いていくという、各国の思惑の独自性が強く現れてくるのも興味深い。そして、どれも非常にスピード感のあるプロジェクトだというのも忘れてはならない。

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