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75年来の「学友(明石元紹氏)」が明かした「素顔の天皇・皇后」
9月22日に学習院大で行われた早大との馬術定期戦での一コマ。挨拶を交わす両陛下と明石氏の関係の深さが窺える〔PHOTO〕雑誌協会
明石氏と天皇は別々の大学に進んだが、その後もポロやテニスで親交を深めた

「『国民とともに歩む皇室』と発言された陛下のお気持ちがどのように形成され、そしていま、どのようなお覚悟なのか。陛下の心臓手術をきっかけに、私は幼少のころから75年もの長きにわたって今上天皇を垣間見てきた学友としてどうしても記録に残さなければいけないと思ったのです。陛下は、皇室が日本人の手の中にあるというお考えなのです。皇室を日本人の誇りだと思ってくれる人々やそうでない方々にも、天皇皇后両陛下はわが身を顧みることなく、国や国民のためにあるべき皇室の姿を示されてきた。陛下は、自らの死など微塵も考えずに働き続けておられる。そうした陛下のお考えを書きのこさなければ、日本の皇室は次代、その先につながらないと考え、筆をとったのです。少しでも多くの方々にわかっていただけたらという思いで書き上げました」

 そう語るのは、12月5日に『今上天皇 つくらざる尊厳』(講談社)を上梓した明石元紹氏。明石氏は、司馬遼太郎が『坂の上の雲』で描いた〝伝説の軍人〟明石元二郎の孫で、伯父もまた昭和天皇の学友であるなど、天皇家との縁深い名家に生まれ育った。明石氏は天皇と女子学習院幼稚園時代から今日までずっと側にいて、親王、皇太子、天皇とそれぞれの時代をつぶさに見続けた学友の一人。同書では、戦時下でともに沼津、日光に疎開した経験や、学習院高等科の3年間、馬術部で同じ釜の飯を食べた思い出などが綴られている。12月23日で80歳の傘寿を迎えられる天皇の素顔を、明石氏が話す。