毎日フォーラム~毎日新聞社

ビッグデータ活用の動きが加速
得意のICT分野で新たなビジネス創出への期待[道路交通]

2013年12月16日(月) 毎日フォーラム
毎日フォーラム
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高速道路に柱に取り付けられたITSスポット(左側標識の下)

高速道路などから得られる多種・多量の交通情報のビッグデータを活用しようという動きが、加速している。高速道路上に設けられた通信施設「ITSスポット」などICT(情報通信技術)が進展し、膨大な情報の収集や蓄積が可能になったことが後押ししている。東日本大震災の直後には道路の通行情報などとしても活用された。道路交通を制御するまでになったICTの一連の技術は、日本の得意分野として世界に売り出していけるものでもある。

道路交通上のこうしたビックデータは、「プローブ情報」と呼ばれ、高速道路上ではITSスポットと自動車車載のITS対応カーナビとの間でやり取りされる。プローブ情報は、GPSを搭載したカーナビを利用している車両やタクシーなどをセンサーとみなし、それぞれの車両から各事業者の情報センターへ送信される走行履歴データをいう。日時や緯度・経度のほかに速度情報や経路情報、急ブレーキの履歴などの情報をリアルタイムに把握できることから、双方向通信のカーナビなどの利用者に高精度な道路交通情報の提供が可能になった。

プローブ情報を集めているのは、自動車メーカーやタクシー会社、バス会社、携帯ナビ会社など多岐にわたる分野の事業者で、データベースとして蓄積している。このビッグデータを活用し、分析してパソコン上で見えるようにするソフトウエアを開発した民間企業もある。活用することで、道路上の異変の察知など近未来の予測が可能になった。利用者個々のニーズに即したサービスの提供や業務の効率化が図れ、新産業の創出にもつながるとみられていた。

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