経済の死角
2013年12月13日(金) 

日本のエネルギーコストは下がるのか!? LNG市場創設に動き出した経産省の狙いとは

東京商品取引所(TOCOM)〔PHOTO〕gettyimages

取材・執筆:磯山友幸(経済ジャーナリスト)

LNG価格をどうやって引き下げるか

財務省が12月9日に発表した10月の国際収支(速報)によると、経常収支が1,279億円の赤字となった。赤字に転落したのは9ヵ月ぶり。輸出額から輸入額を引いた貿易収支が大幅な赤字になったことが要因だ。

円安によって輸出は5兆8,332億円と対前年同月比17.9%も増えたが、輸入が6兆9,251億円と28.2%も増加したことが大きい。原子力発電所の停止に伴う代替エネルギーとして原油やLNG(液化天然ガス)の輸入額が増えたためだ。

10月の貿易統計をみると原油の輸入額は67.8%増加、LNGは39.4%増えた。一方で数量を見ると、原油が36.2%増、LNGは13.1%増だ。つまり数量の増加も大きいが、それ以上に金額の増え方が激しいのである。これはもちろん、為替が円安になったことも響いているが、輸入価格自体が高止まりしている影響も無視できない。

というのも、日本でもっぱら発電用に使われているLNGは世界的にみて非常に高価なものになっている。シェールガスなどの産出が始まった米国では、天然ガス価格が大幅に下落しているが、一方で原油価格に連動する契約が多い日本の輸入LNGは非常に高価で、米国の天然ガス価格の4倍と言われている。

この高いLNG価格をどうやって引き下げるかが、原発が停止した東日本大震災以降の日本の大きな課題になっている。そんな中で経済産業省が進めているのが「LNG先物市場」の創設計画である。

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