特別読み物ザ・テレビ局プロデューサーを1日やると、一生やめられません

2014年01月11日(土) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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さらにたちが悪いのは、プロデューサーのほとんどが、「やらせをしないと面白い番組は作れない」と居直っていることだ。

「過剰な演出がやらせと言われるなら、報道以外の映像はすべてやらせですよ。現場ではいまでも『ほこ×たて』は仕方なかったという感覚です。深夜時代は、対決2本だったものが、ゴールデンに移り、4本作らなくてはならなくなった。それを全てガチンコで面白くなんてできるわけがない。まあ今後も『やらせだ』と告発されたら、その制作会社を外せばいい。そのための制作会社なんですから」(フジプロデューサー)

カネも女もやりたい放題で仕事は丸投げ。そんな傍若無人のプロデューサーにも、唯一恐いものがある。それは視聴率だ。

「テレビ局で何より重要なのは数字です。テレビ業界で起こるすべてのことは、視聴率に起因すると言ってもいい。制作費を出すスポンサー様は、結局数字でしか番組の良し悪しを判断しないからです」(キー局幹部社員)

3%という史上最低の視聴率を記録したTBS系『夫のカノジョ』の場合は、広告効果はほとんど期待できなかった。当然、スポンサーは激怒する。

「『夫のカノジョ』については、代理店を通じてスポンサーからガンガン圧力がかかってきました。1話から4%台の視聴率ではそれも当然です。矢面に立たされた営業がひたすら頭を下げまくっていました」(TBS社員)

視聴率が一番怖いもの

だからこそ、プロデューサーは数字のためならなんでもやる。

「日テレの『天才! 志村どうぶつ園』。チンパンジーのパン君が、まるで人の言葉が分かっているんじゃないかというほどの演技力で大人気となりましたが、実際はそんなに賢いわけじゃない。カメラに映っていないところで調教師がバンバン殴って教えていたんです。見物人が『動物虐待だ』と騒ぎ、局にも苦情がきていました。専門家からも、『チンパンジーの擬人化はよせ』という警告があった。でもプロデューサーは『面白けりゃいいんだよ』とまったく気にしていませんでしたね」(日テレ社員)

そうして、「視聴率男」になってしまえば、業界では天下をとったも同然。やり手のプロデューサーに対しては、さまざまな企業が媚びを売ってくる。

「情報番組で自社の商品を紹介してもらえば、次の日にはその商品が完売になる。テレビのCM効果は昔ほどではなくなったと言われるけれど、やはりまだ他のメディアより圧倒的に強いんです。

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