雇用統計の急回復で活気づく年末の米国金融市場
〔PHOTO〕gettyimages

12月6日に発表された11月の米国の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数が前月対比20万3千人の増加、失業率7.0%と事前の市場予想をはるかに上回る改善を示した。この数字を見る限り、足元の米国の労働市場はかなりのペースで回復していることが分かる。

この数字によって米国の株式市場は強含みの展開となり、為替市場ではドルが大きく買い込まれた。そうした動きの背景には、大手投資家が再びリスクオンの姿勢を取り始めたことがある。それは、多くの投資家が「米国の労働市場は回復しており、安心してオペレーションが出来る」という感触を持った証拠と見られる。

当面、リスクオンのオペレーションが優勢

今回、雇用統計が発表になった直後、ヘッジファンドのマネジャー連中から活気のあるメールが何通も来た。元々、彼等は12月にはクリスマス休暇の関係もあり、あまり大きく動くつもりはなかったようなのだが、11月の雇用統計の数字を見て、収益チャンスが到来したとの感触を得たようだ。中には、クリスマス休暇を遅らせて、年末近くまでオペレーションを続けるという向きもある。

大手投機筋などは、11月末にかけて徐々にポジションを手仕舞っていたこともあり、彼らのリスク許容量にはまだかなり余裕があるようだ。友人のファンドマネジャーの一人は、今回の数字を見て慌てて米国株式のポジションを積んだと言っていた。当面、そうした動きが続くと予想される。今年は年末近くまで、金融市場が活況を呈することになりそうだ。

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