ブラジルW杯BEST8への道16 女子600人殺到!山口螢をブレイクさせたC大阪の育成力
大阪北港にある舞洲グラウンドを訪れたファンの目当ては山口。フル出場翌日も60分近くファンサービス

見渡す限りの人、人、人……。600人以上いるだろうか。しかも、多くがうら若き女子。アイドルのコンサート会場ではない、ここはセレッソ大阪の練習場だ。

「若くてイケメンな選手がたくさんおるからね。柿谷(曜一朗・23)もそうやし、高卒ルーキーで世代別代表常連の南野(拓実・18)もおる。ロンドン五輪で活躍した扇原(貴宏・22)もカッコええ。みんな独身や。でも、今はなんと言っても彼やな。ウチの娘も好きやて言うてるし」

そう語る小さな女の子連れの男性が目を向けた先にいたのは、山口螢(23)。昨夏のロンドン五輪では扇原とともに関塚隆監督率いるU-23日本代表の舵取り役を担い、ザックジャパンに初招集された今夏の東アジア杯で大活躍して、代表に定着。先の欧州遠征では遠藤保仁(33)を押しのけボランチとして先発出場、格上相手に互角以上の戦いを繰り広げる立て役者となった。

帰国2日後にはリーグ戦に先発出場、チームはホームでサンフレッチェ広島を降して優勝戦線に踏みとどまった。

山口、柿谷をはじめ現在の代表にはセレッソ出身の選手が多い。香川真司(24)に加え清武弘嗣(24)や乾貴士(25)もセレッソから海外へと羽ばたいていった。

セレッソがこれほど若手の才能を伸ばせるのには、二つの理由がある。ひとつは、'07年途中から6年にわたってチームを率いたレヴィー・クルピ監督の存在だ。